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退勤も空気を読みながら…カージナルスの「新人」金広鉉、「新しいことばかりで胸が躍る」

退勤も空気を読みながら…カージナルスの「新人」金広鉉、「新しいことばかりで胸が躍る」

Posted February. 13, 2020 07:47,   

Updated February. 13, 2020 07:47

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メジャーリーグのスプリングキャンプへの合流して2日目を迎えたセントルイス・カージナルスの金広鉉(キム・グァンヒョン=32)は、紛れもなく「年取った新人」だ。KBOリーグに君臨した記憶は、すべてが過去の話だ。今は、監督のお墨付きをもらわなければならない新人の一人に過ぎない。自らも良く認識している。13年前の2007年に高校を卒業して、すぐプロの扉を叩いたときの気持ちを思い出している。12日、米国フロリダ州ジュピターにあるロジャー・ディーン・スタジアムで取材に応じた金広鉉は、「本当に新しいことばかりで胸だ躍る」と興奮気味に話した。

これまで夢見て来たメジャーリーグの一つひとつが新しいことばかりだ。通勤でもハプニングがあった。チームに初めて合流した11日には予定時刻(朝7時)より早い朝6時半にクラブハウスに到着したが、閉まっているドアに出くわした。自主トレーニングとメディアのインタビューを終えてからは、どのタイミングで退勤すれば良いのか、様子をうかがう場面もみられた。金広鉉は「メジャーリーグ1年目ですからね。空気を読んで、チームメイトたちが退勤する時にシャワーを浴びて帰宅しました。時間をよく守って、ルールによく従えば良いと言われた」と笑顔を見せた。

この日は初のブルペン投球を行った。招待選手としてキャンプに参加しているマイナーリーグの捕手ホセ・グドイとバッテリーを組んで50球を投げた。ファストボールと変化球を80~90%のパワーで投げた。初のブルペン投球にしては結構な球数だ。投球後に通訳を介してグドイとしばらく会話をした金広鉉は、「ボールの回転力が少し落ちると言われた。体を確実に作って回転力とスピードをさらに上げなければならない」と話した。

闊達な性格の金広鉉だけに、チームメイトたちには自分から英語で話かけたりしながら積極的に関わろうとしている。殆どは通訳を通じてコミュニケーションしているが、簡単な会話は自分の英語で話そうとしている。金広鉉は、「トレーニングを早く始めて終えるので、時間が余っている。日常会話くらいはできるように英語の勉強もしなければならない」と語った。チームメイトたちから「KK」という愛称を得た。イニシャルのKKHから二文字を取ったものだ。金広鉉は、「野球でKは三振を意味する。良い意味でもあるし、同僚たちが気楽に呼んでくれるので、自分も気軽に近づくことができる」と言った。

セントルイスに合流する前、古巣SKの同僚たちから「花靴」をプレゼントされた金広鉉は、崔廷(チェ・ジョン)からもらったバットも公開した。指名打者制がなく、投手も打席に立たなければならないナショナルリーグのシステム上、金広鉉も今季は打撃を行わなければならない。金広鉉は、KBOリーグでは、代打で2打数無安打、1打点、1四球、1三振を記録している。「有名選手たちからバットをもらって、10本を返したい。本塁打は3本は打つと冗談で話したけど、バットにボールが当たったら一塁まで全力疾走する」と話した。

金光鉉のオープン戦登板日程も確定した。23日、ロジャー・ディーン・スタジアムで行われるニューヨーク・メッツ戦でマウンドに立つ。チームのシーズン最初の実戦であるだけに、その重みは決して軽くない。金広鉉は2イニングくらいを任されるとみられる。今月15日にはブルペン投球を、19日には打者役を立たせて投球練習をした。


姜泓求 windup@donga.com