Go to contents

太永浩氏、脱北者初の出馬宣言、「当選すれば、北朝鮮に民主主義の証拠になる」

太永浩氏、脱北者初の出馬宣言、「当選すれば、北朝鮮に民主主義の証拠になる」

Posted February. 12, 2020 08:44,   

Updated February. 12, 2020 08:44

한국어

「もし私が大韓民国の小選挙区の国会議員に当選するなら、北朝鮮には自由民主主義と代議民主主義の証拠になるだろう」

韓国に亡命した北朝鮮の太永浩(テ・ヨンホ)元駐英公使(58)が11日、記者会見を開き、総選挙で最大野党「自由韓国党」の候補として小選挙区から立候補すると宣言した。高位級脱北者の候補が比例代表ではなく選挙区からの出馬を宣言したのは初めて。太氏は「一生を北朝鮮外交官として活動した太永浩のような者も大韓民国の国民によって直接選出され得るということを北朝鮮の住民とエリートが確認する瞬間、私たちが望む真の統一は大いに近づくだろう」と述べた。

太氏は会見で、南北統一が政界進出の目的であることを明確にした。太氏は、「統一は特定の政権や政派だけの専有物にはなれない」とし、「進歩勢力は統一主導勢力で保守勢力は反統一勢力という両極端な見方が韓国社会を支配している」と述べた。また、「無条件に与える方式や無条件の対立ではなく、南と北の真の平和統一政策が立案され実践されるように努める」と強調した。

太氏は同日、文在寅(ムン・ジェイン)政府の北朝鮮政策に対して鋭く批判した。太氏は、「ソウル生活を始めて以降、私は各種セミナーやメディアへの寄稿を通じて、北朝鮮政権の戦略と意図を知らせ、政府の政策に反映するために努力してきた」と述べた。また、「大韓民国に到着して以降、始終一貫して金正恩(キム・ジョンウン)政権は非核化の意思がないと話してきた」とし、「不幸なことに現在の対北朝鮮政策と統一政策は間違った方向に流れており、大きな挫折感を覚えた」と強調した。

自由韓国党は以前から太氏の出馬を考え、最近、金炯旿(キム・ヒョンオ)公認管理委員長が直接説得したという。同党の公認管理委員会は、太氏をソウル江南(カンナム)地域で戦略公認することを検討している。

 


李知訓 easyhoon@donga.com