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四大陸選手権「銀」の劉永、「第二の金妍児」への抱負を語る

四大陸選手権「銀」の劉永、「第二の金妍児」への抱負を語る

Posted February. 10, 2020 08:24,   

Updated February. 10, 2020 08:24

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バスケットボールの「皇帝」マイケル・ジョーダン(57)が米プロバスケットボール(NBA)舞台を離れると、そこの自称他称「第二のジョーダン」が登場した。しかし、いずれも「短命」に終わった。結局、最後までジョーダンに匹敵するほどの成績を挙げたのも、ジョーダンが「中でも」後釜に認めたのもコービー・ブライアント(1978~2020)だけだった。

韓国のフィギュアスケート女子シングルの舞台も似ている。「フィギュア女王」金妍児(キム・ヨナ=30)が引退した後、自称他称の「第二の金妍児」が現れたが、大半は国際舞台で競争力を証明することに失敗し、大衆の関心から遠のいた。そして、生き残った選手が、来月に金妍児の母校、軍浦(クンポ)にあるスリ高校に進学する予定の劉永(ユ・ヨン=16)だ。

劉永は昨年10月に2019スケート・カナダで銅メダルを獲得し、国際スケート連盟(ISU)シニアグランプリ舞台にデビューした。韓国女子選手がシニアグランプリのデビュー戦でメダルを獲得したのは、2006年に同大会で金妍児が銅メダルを獲得して以来で13年ぶりの快挙だった。

劉永の成長は、ここで立ち止まらなかった。劉永は今月8日、ソウル市内の木洞(モットン)アイスリンクで開かれたISUフィギュアスケート四大陸選手権の女子シングルス・フリーで149.68点を獲得し、フリーでは自己ベストを超えた。ショート(73.55点)を入れた合計223.23点も自己ベストだった。韓国女子選手がISUの公認大会で220点以上を得たのは2010年のバンクーバー五輪で金妍児(228.56点)以来初めて。

今大会で劉栄より高い合計232.34点をマークした紀平梨花(18=日本)だけだった。劉永が四大陸選手権デビューを「銀色」で飾ったのだ。

そして劉永は2009年大会で金メダルを獲得した金妍児以来11年ぶりのことで、四大陸選手権の表彰台に立った韓国選手になった。劉永は同日、補助授与者を務めた金妍児から人形をもらった。

劉永は表彰式が終わった後、「正直、金妍児さんが授賞者とは知らなかったのでびっくりした。表では表現できなかったが、内心はとても嬉しくて飛び上がっていた」と言い、「金妍児さんから『おめでとう』と言われけど、真心が感じられた。私も金妍児さんを見てフィギュアを始めた。これからは、自分がフィギュアを引っ張って、輝ける選手になりたい」と語った。「金妍児キッズ」だった自身が「劉永キッズ」を生みたいという壮大な抱負を語ったものだ。

一方、9日の男子シングルスに出場した車俊煥(チャ・ジュンファン=19、高麗大、写真)は合計265.43点で5位だった。2014年ソチ五輪と2018年平昌(ピョンチャン)五輪の2大会で金メダルを獲得した羽生結弦(26=日本)が299.42点で、同大会初の金メダルを獲得した。羽生は五輪と世界選手権、グランプリファイナルに続いてフィギュアスケートのグランドスラムを男子選手では初めて達成した。女子選手では金妍児が達成している。


黃奎引 kini@donga.com