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旧正月連休中のペンション惨事、違法施設をホームページに掲載した東海市

旧正月連休中のペンション惨事、違法施設をホームページに掲載した東海市

Posted January. 28, 2020 08:50,   

Updated January. 28, 2020 08:50

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旧正月の連休に、江原東海市(カンウォン・トンへシ)のとあるペンションに宿泊していた家族が、ガス爆発で5人が死亡し、2人がけがをする惨事が起きた。合同鑑識によると、今回の爆発は、ペンションの経営者側がLPガスの配管を遮断せずに放置してガスが漏れ出てきた状態で、宿泊客が使ったガスバーナーの炎に引火して発生したとみられる。2018年12月に江原江陵(カンルン)のペンションで、ガス漏れで高3の受験生3人が死亡するなど、10人余りの死傷者が出たのが、わずか1年前のことである。それでも相変わらず安全不感症によって再び起きた典型的な人災である。

事故が起きたペンションは、宿泊施設として登録せず、不法運営していたことが分かった。1968年に冷凍食品工場として建てられた建物を、1999年に集合住宅に用途変更後、9年前からペンションとして使ってきたという。江陵ペンション事故後、農漁村民宿施設について一斉に安全点検を行ったが、この建物は登録された宿泊施設ではないので、かえって点検が回避された状況となった。先月、東海消防署はこのペンションの無許可営業を摘発して東海市に伝えたが、東海市はこれまで何の措置も取らなかった。さらに東海市のインターネット・ホームページには、主要な宿泊施設として紹介までされており、東海市の無神経さと無責任な行動に驚くばかりだ。

ペンションは、韓国国内法では農漁村住民の所得増大を目的として導入された「農漁村民宿」である。宿泊業の届出をしなくても、1年以下の懲役、1000万ウォン以下の罰金だけで済むことになっており、届けを出さずに「営業」するところが多い。取り締まるべき地方自治体は、「管理人材が足りない」「取り締まりに出てもドアを開けてもらえない」として、事実上着手できずにいる。他の宿泊施設に比べて規制がずさんで、農漁民ではなく、宿泊業を専門とする業者や人間が主に運営するなど、当初の趣旨と異なって運営される場合が多い。

国内外の観光客が大きく増えている状況で、国民の安全を脅かす違法宿泊施設をこれ以上放置してはならない。農漁村民宿は230平方メートル未満であるなど、現実とはかけ離れているため違法をあおり、エアベッド&ブレックファストなどの共有経済が拡散されている状況も反映していない。現実に合わない宿泊業の規制はこの際改革し、安全を脅かす不法行為については強く処罰するなど、宿泊業の法令について全体的にメスを入れなければならない。