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米国でも新型肺炎確認、大流行の兆し

Posted January. 23, 2020 08:09,   

Updated January. 23, 2020 08:09

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米国で、新型コロナウイルスによる新型肺炎の初の感染患者が発生したほか、中国で患者が急増しており、世界的な大流行の兆しを見せている。

21日(現地時間)、ロイター通信によると、米疾病予防管理センター(CDC)は最近、ウイルス発生地である中国湖北省武漢を訪問した30代男性が新型肺炎への感染が確認されたと明らかにした。米ワシントン州シアトル付近に居住するこの男性は、15日に帰国し、治療を受けている。アジアの他大陸で感染患者が出たのは初めて。

 

米疾病対策センターは22日、新型肺炎の感染患者が440人(台湾含む)に増えたと明らかにした。1日で約130人増加したのだ。13の中国の省・市で感染患者が発生した。感染疑いの患者まで合わせれば、21の省・市が影響圏に入り、中国31の省・市の68%にのぼる。マカオでも同日、初めて感染患者が発生した。中国内の死亡者も6人から9人に増えた。当局が観察中の濃厚接触者が1394人にのぼり、患者急増の傾向は続くものとみられる。 

中国国営の新華社通信は、「ウイルスが変異した可能性があり、感染が一層広がる危険がある」という国家衛生健康委員会専門家チームの指摘を伝えた。彼らは、「地域社会の伝播もある」と明らかにした。一部地域で集団感染の事例があることを認めたのだ。専門家チームの鍾南山チーム長は、「スーパー・スプレッダーの出現を阻止しなければならない」と警告した。香港のサウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)は、2003年のSARS(重症急性呼吸器症候群)の時のような全面的な拡散段階に進入すると見通した。

中国14億の人口のうち4億5千万人以上が移動する春節(中国の正月・25日)が迫り、大流行の分岐点になるとみえる。SARS事態クラスの対応を明らかにした中国当局は、武漢に出入りしないよう武漢旅行自制の勧告令を下した。

 

国内でも、新型肺炎に似た症状の人がさらに4人発生した。これで、国内の新型肺炎感染者は19日、感染判定を受けた中国人女性Aさん(35)を含め計16人に増えた。新たに追加された感染者のうち3人には、Aさんとともに武漢から仁川(インチョン)行きの飛行機に乗った乗客および空港関係者が含まれているという。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は22日、状況報告を受けた後、検疫および予防措置に万全を期すとともに経済に及ぼす影響を総合的に点検するよう指示したと、ハン・ジョンウ大統領府副報道官が伝えた。文大統領は前日、政府世宗(セジョン)庁舎で開かれた閣議でも、防疫に特に努力するよう指示したという。


尹完準 zeitung@donga.com · 周愛眞 jaj@donga.com