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引退したEU外交官が中国スパイ活動、欧州「ロビイストに気をつけろ」

引退したEU外交官が中国スパイ活動、欧州「ロビイストに気をつけろ」

Posted January. 22, 2020 07:43,   

Updated January. 22, 2020 07:43

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中国のスパイとして活動した疑いを受けている、韓国駐在欧州連合(EU)代表部のゲルハルト・サバティル大使をめぐって、外交官の引退後の活動を規制する必要があるという声が高まっている。

20日、政治専門メディア「ポリティコ」などは、EUが、有名無実な職員のセキュリティや引退後の活動に関する規定を大幅に強化する可能性が高いと伝えた。特に、政府関係者が退職後、関連業界のロビイストとして働き、その後再び政府に身を置く慣行を禁止しなければならないという声も多いという。欧州議会内のドイツ「緑の党」所属のスベン・ギーゴルド議員は、「元EU関係者がロビイストとして活動することを厳しく規制しなければならない」とし、法案発議に乗り出す意向を明らかにした。

中国に対するEU全体の警戒心もますます強まっている。最近、ベルギーの長官や貿易担当の主要関係者の通信装備が最大135件のハッキング攻撃を受けた。この背後に中国のハッカーとスパイがいるという疑惑が絶えない。EU本部があるベルギー・ブリュッセルには、有名レストランを中心にロビイストを装った中国スパイがかなり活動しているという説が流れている。これを受けて、EUも職員に疑わしい人との接触を避けるよう内部指示を与え、ソーシャル・メディア活動に対するガイドラインも伝えたという。

チェコのシンクタンク「シノプシス」は最近、中国共産党のいわゆる「欧州への膨張作戦」を調査しなければならないと求めた。中国が莫大なチャイナマネーを基に欧州議会と主要国政府に浸透し、中国を支持する友好グループを次々に養成しているという意味だ。これらが、中国共産党の宣伝扇動戦略をEUに効果的にまき散らす役割を果たしている。

ハンガリー系ドイツ人のサバティル氏は1984~2017年、韓国、アイスランド、ノルウェーなどのEU大使、EU対外関係庁(EEAS)の東アジア・太平洋局長などを務めた。退任後、ロビー業者EUTOPに就職した。EUの核心経済情報を中国に渡した疑いで、ドイツとベルギー検察の捜査を受けている。疑惑が確定すれば、最大15年の懲役刑を受ける可能性がある。今回の事件が、3月末の首脳会談を推進しているドイツと中国の関係に悪影響を及ぼす可能性も議論されている。


金潤鍾 zozo@donga.com