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米大統領補佐官、「トランプ大統領、金正恩氏に交渉再開の意向伝えた」

米大統領補佐官、「トランプ大統領、金正恩氏に交渉再開の意向伝えた」

Posted January. 14, 2020 07:59,   

Updated January. 14, 2020 07:59

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米国が、北朝鮮に非核化協議再開の意向を伝えたと、オブライエン米大統領補佐官(国家安全保障担当)が明らかにした。しかし、北朝鮮が金桂寛(キム・ゲグァン)外務省顧問の談話を通じて、事実上これを拒否した状態なので、膠着状態の米朝交渉の突破口を模索することは容易ではない。

オブライエン氏は10日(現地時間)、米ネットメディア「アクシオス」とのインタビューで、「私たちは北朝鮮と接触し、昨年10月のスウェーデン・ストックホルムでの交渉を継続することを望むという考えを伝えた」と明らかにした。また、「様々なチャンネルを通じて、私たちが交渉再開と金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の韓半島非核化約束の履行を望んでいることも伝えた」と説明した。このインタビューは12日に報じられた。

オブライエン氏は、米国がこのような意向を北朝鮮に伝えた時期や方法については言及しなかったが、トランプ氏が正恩氏の誕生日(8日)に送った誕生日メッセージにこのような内容が含まれた可能性が高い。アクシオスも、トランプ氏の誕生日メッセージの伝達に触れ、「トランプ氏が残酷な北朝鮮独裁者との温かい個人的な関係に頼ろうとしているようだ」と伝えた。

また、オブライエン氏は、正恩氏が昨年末に予告した「クリスマスプレゼント」(挑発)を贈らなかったことに慎重に期待感を示し、「肯定的であり鼓舞的な信号だ」と述べた。ただ、「それが未来にいかなる種類のテストもないという意味ではない」とし、北朝鮮の挑発の可能性も閉ざさなかった。

しかし、金桂寛氏は11日の談話で、トランプ氏に答辞でもするように、北朝鮮の立場を詳細に述べ、対話拒否の考えを明らかにした。金桂寛氏は、「朝米間に対話が再び成立するには、米国がわれわれが示した要求を全面的に受け入れる条件に於いてのみ可能」と線を引いた。韓東大の朴元坤(パク・ウォンゴン)教授は、「北朝鮮は米国がそのように(大幅な譲歩を)するつもりもなく、することもできないことをよく分かっている。そのため長期的な正面突破路線を明らかにしたのだ」と指摘した。

 

こうした中、北朝鮮宣伝メディア「メアリ」は13日、韓国が米国の許可なく韓米合同軍事演習再開の有無を決定できない「米国の51番目の州」と呼び、鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官を名指しで批判した。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 シン・ナリ記者 lightee@donga.com · journari@donga.com