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現代自がLAでカーシェアリングサービス開始、「モビリティ実験」を本格化

現代自がLAでカーシェアリングサービス開始、「モビリティ実験」を本格化

Posted January. 06, 2020 08:19,   

Updated January. 06, 2020 08:19

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5日昼(現地時間)、米ロサンゼルス市中心のユニオン駅。駅の駐車場でスマートフォンに設置された「モーションカーシェア」アプリケーション(アプリ)を押すと、現在の位置に基づいて、近くに待機している車を確認できる。指先で一台を指定すると、車が予約され、鍵がなくてもスマートフォンで車のドアを開けて車を運行することができる。

同日、現代(ヒョンデ)自動車グループは、未来モビリティ事業の足掛かりとして、ロサンゼルスに設立したモーションラボ「モーションカーシェア」を公開した。スマートフォンを活用するこの車両共有サービスは、ユニオン駅を含むロサンゼルス市の主要駅4ヶ所で15台の車で開始された。3月までに車両を100台に増やし、都心内の一般駐車場へとサービスエリアも拡大する計画だ。

このレベルの情報通信技術(ICT)とサービスであれば、国内でもすでにいくつかの企業が事業を手掛けている。しかし、現代自グループは、モーションラボのモビリティの裾野を急速に拡大していく戦略だ。

モーションラボは今後、車両共有サービスだけでなく、電動キックボードなどのマイクロモビリティと連携して、最終目的地までの移動の利便性を提供する複数のモビリティサービスの実験に乗り出す予定だ。また、リアルタイムの需要を反映して、複数の目的地を経るシャトル共有なども運営する計画だ。長期的には個人向け航空移動手段(PAV)や都心型航空モビリティ(UAM)などの航空サービスまでを念頭に置いている。事実上、人の移動と関連したすべての領域で事業を展開するというのである。現代自グループがモーションラボを「モビリティ実験室」と呼ぶ理由だ。

モーションラボは、ロサンゼルス市が米最大手のモバイル通信会社ベライゾン、グーグルの自律走行専門企業ウェイモなどと一緒に作った都市交通システムの改善協議会「アーバンムーブメントラボ」にも、完成車業界では唯一参加した。

車両共有と自律走行は、都心内に存在する車両数自体を減らせる方法である。交通量の多いロサンゼルスとしては、興味の湧くプロジェクトと言わざるを得ない。現代自グループの関係者は、「ロサンゼルスは世界で最も大きく有名な都市の一つであるが、交通渋滞のために最大のコストを払っている」とし、「2028年の夏季五輪開催を控えて、交通問題の解決に積極的なロサンゼルスと現代自グループのビジョンが共感を形成したことで可能になった事業だ」と説明した。

モビリティ事業領域では、代表企業であるウーバーとリフトが昨年、米証券市場に成功裏に上場されたが、その後30%以上の株価急落で事業性と収益性への懸念が出たことがある。このため、一部からは、現代自動車グループがなぜ収益が不透明なモビリティ事業に遅れて本格的に参入したのかについて疑問を提起している。

これについて、チョン・ホンテク現代自動車グループ戦略技術本部モビリティ事業室長(常務)は、「電動化と連結性の強化、自律走行など、すべての未来車の技術は結局、モビリティ事業の中で融合ゼざるを得ない」と強調した。氏は、「様々なモビリティサービスは、未来車が存分に遊べる『運動場』になるので、あらかじめデータを蓄積し、プラットフォームを構築している」と語った。


金道炯 dodo@donga.com