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トランプ弾劾訴追決議案の上院送付、民主党は先送り、共和党は催促

トランプ弾劾訴追決議案の上院送付、民主党は先送り、共和党は催促

Posted December. 21, 2019 08:40,   

Updated December. 21, 2019 08:40

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トランプ米大統領に対する弾劾訴追の決議案が下院を通過し、民主党と共和党は本格的な「弾劾第2ラウンド」に突入した。共和党は、大統領弾劾を取り消すために、民主党は上院で有利な審議手続きをするために、対立している。来年の大統領選を控え、両党が激しい神経戦に乗り出したのだ。

20日(現地時間)、米紙ワシントン・ポストは、「ペロシ下院議長が、弾劾訴追決議案の上院への提出を先送りし、議会が完全に麻痺した」と報じた。共和党のミッチ・マコーネル上院院内総務は19日、「民主党がルビコン川を渡った」と強く非難した。親トランプ系の上院法司委員長リンジー・グラハム議員は、「民主党の憲法奪取」と指摘した。

ペロシ氏は、マコーネル氏が公正な弾劾審議の手続きを保障していないとし、「良くない上院指導者」と応酬した。そして、「米国の建国者らが憲法を作成する時、良くない大統領が出てくる可能性があると推定したが、良くない大統領と良くない上院指導者を同時に持つ可能性があると考えたのかは分からない」と皮肉った。また、「上院が公正な弾劾審判の手続きを提示しなければ、弾劾決議案を送付しない」と主張した。下院は同日から冬の休廷に入り、来年1月7日に再開する。このため、年内に上院の弾劾審議を始めるという共和党の計算は水泡に帰した。

民主党が公正な上院の審議手続きを求める理由の一つが証人のためという分析もある。米ネットメディアのVOXは、民主党がミック・マルバニー大統領首席補佐官、ボルトン大前統領補佐官(国家安全保障担当)、ペンス副大統領などウクライナ疑惑の核心証人が上院で証言することを望んでいると報じた。彼らが証言すれば、上院で弾劾訴追が否決されても、大統領選を控えてトランプ氏に「強力な一発」を浴びせることができるという判断だ。

しかし、民主党も身動きが取れない状況だ。弾劾調査を始める時、トランプ氏が次の大統領選で、再び介入することを阻止しなければならないと言っていた民主党が、弾劾訴追決議案の送付を遅らせれば大義名分が弱まると、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは報じた。

逆風も憂慮される。弾劾訴追の可決後、18、19日にロイターが行った世論調査によると、トランプ氏の弾劾に賛成すると答えた割合は42%、反対すると答えた割合は46%で、反対世論が多かった。クリントン元大統領に対する弾劾訴追案が下院を通過した時も、弾劾を主導した共和党が逆風を迎え、選挙で敗北した。実際、19日に米ニューヨーク証券市場3大株価指数は、過去最高値を記録した。大統領弾劾訴追が下院を通過したが、金融市場は動揺しなかったという分析だ。CNBCは、「ウォールストリートは弾劾ニュースをたいしたことではないと見ている」と報じた。


チェ・ジソン記者 キム・イェユン記者 aurinko@donga.com · yeah@donga.com