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元太平洋軍司令官、「米韓日3国同盟、脱線する列車のよう」

元太平洋軍司令官、「米韓日3国同盟、脱線する列車のよう」

Posted November. 29, 2019 07:33,   

Updated November. 29, 2019 14:50

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「ゆっくり脱線する列車事故の現場を見るようだ」

米国の過度な在韓米軍駐留経費負担増額要求や韓国に対する日本の貿易報復などにより、韓米日3国同盟が揺らぐ現在の状況を米国のデニス・ブレア元太平洋軍司令官がこのように描写した。

ブレア氏は27日(現地時間)、議会専門紙「ザ・ヒル」への「米国、韓国、日本の政治力が必要な時」と題する寄稿文で、「過去、米国、韓国、日本が共有した価値と利益が消えつつある」とし、「3国首脳は、国内の政治的議題を押しつけることに関心を注ぎ、同盟を弱体化させている」と指摘した。

さらに、「混乱した状況は、米国、韓国、日本に責任がある」と一喝し、3国の連帯責任を強調した。ブレア氏は、米国家情報長官(DNI)を経て、現在、笹川平和財団米国会長を務めている。笹川平和財団は、日本の資金で運営される米国最大の公益財団。

ブレア氏は最初に韓国を例に挙げた。文在寅(ムン・ジェイン)大統領について、「前任者らが解決直前まで進めた歴史問題で日本と争い、戦略的な重要性がゼロの小さな島に対する領土問題を浮上させることを選んだ」と指摘した。ただし、ブレア氏のこのような指摘は、東アジア安全保障戦略の次元で日韓の歴史対立を過小評価する米国の偏狭な見解を示すものであり、論議の余地が多いと指摘されている。

安倍晋三首相については、「過去の植民支配国として、謙遜と寛容、想像力で解決に導くことより、歴史問題に対して自己弁解的で形式主義的に接近している」と指摘した。トランプ米大統領については、「同盟抑止力を補強する軍事演習を弱体化させ、米国の安全保障を弱める」とし、「また、日韓両国に対して、米国の利益に基づいた米軍駐留の3倍以上の負担増額を要求している」と批判した。これら3国は、いつからか敵にだけ利益になる破壊的な政策を追求しているということだ。ブレア氏は、「短期的に見れば瀬戸際戦術を駆使する北朝鮮、長期的にはヘゲモニーを追求する中国の浮上、さらにロシア独裁政権などが3国同盟を脅かす敵」と強調した。


鄭美京 mickey@donga.com