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米国量産10年の起亜自、鄭義宣副会長「車を超えてモビリティ企業に向け疾走」

米国量産10年の起亜自、鄭義宣副会長「車を超えてモビリティ企業に向け疾走」

Posted November. 20, 2019 08:36,   

Updated November. 20, 2019 08:36

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起亜(キア)自動車の米ジョージア工場が、2009年11月の最初の生産以来、累積生産が300万台を突破して10周年を迎えた。鄭夢九(チョン・モング)現代自動車グループ会長が2008年のグローバル金融危機にもかかわらず積極的に建設したジョージア工場が、起亜自動車の米国市場攻略の重要基地として定着したのだ。

鄭義宣(チョン・ウィソン)現代自グループ首席副会長は、ジョージア工場で行われた10周年記念式で、「これからは車を越えて、移動と関連したサービスを総合的に提供する企業へと生まれ変わりたい」と強調した。

起亜自動車は18日(現地時間)、ジョージア州ウェストポイント市のジョージア工場で、鄭首席副会長が出席した中、「ジョージア工場量産10周年記念行事」を開いたと、19日明らかにした。式典には、ブライアン・ケンプ・ジョージア州知事とドリュー・ファーガソン米連邦下院議員、キム・ヨンジュン駐アトランタ総領事、起亜自動車の関係者など1000人余りが参加した。

ジョージア工場は、2009年11月に本格的に稼働され、初年度だけで約1万5000台を生産し、現在はラインをフル稼働して年間34万台を生産している。2013年に累積生産で100万台を超え、今年9月は累積で300万台の大台を超えた。特に中国、欧州に続いて建設された起亜自動車の3番目のグローバル生産拠点で、起亜自動車の米国市場攻略のための重要拠点としての役割を担っている。

量産する車種はK5、ソレント、テルライドだ。先月基準で、中型スポーツ用多目的車(SUV)ソレントが130万8000台、2011年から生産した中型セダンK5が93万6000台、今年1月に新規投入された大型SUVテルライドが5万6000台生産された。起亜自動車は、ジョージア工場の設立をきっかけに、北米市場での安定的な供給システムを確保し、関税などのコストを削減してグローバル自動車メーカーへと跳躍する足掛かりを作ったという評価を受けている。

1994年にセピアとスポーティージで米国市場に初めて輸出を開始した起亜自動車は、昨年3月、輸出と現地生産を通じた累積販売台数が800万台を突破する成果を収めた。年間販売台数も、過去の20万~30万台から、ジョージア工場で生産が開始された2010年からは年平均55万台以上に伸びた。

2月に新たに発売されたテルライドは同日、米国有力自動車専門誌「モータートレンド」が選んだ「2020年の今年のSUV」に選ばれた。モータートレンドは、1999年から毎年「今年のSUV」を選んでいるが、韓国ブランドの自動車が選ばれたのは今回が初めてだ。計41車種が競合した中、テルライドは外観と室内空間、エンジン性能、先端運転支援システムなどで高い評価を受けた。

同日の記念式の祝辞で鄭首席副会長は、「現在のグローバル自動車産業は、革命的変化に直面している」とし、「現代自グループは、世界最高レベルのスマートモビリティソリューションメーカーへと生まれ変わり、自動車はもとより、個人向け飛行体、ロボットなど、様々なサービスを提供する計画だ」と明らかにした。


金道炯 dodo@donga.com