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秋美愛議員が法務部長官に有力視される理由とは

秋美愛議員が法務部長官に有力視される理由とは

Posted November. 14, 2019 09:07,   

Updated November. 14, 2019 09:07

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曺国(チョ・グク)前法務部長官の辞任から1ヵ月近く空席になっている法務部長官に与党「共に民主党」の秋美愛(チュ・ミエ)議員が浮上している。大統領府は「まだ確定していない」としながらも、秋氏の入閣を含め内閣の交通整理を本格化している。

与党関係者は13日、「大統領府が様々なルートで後任の法務部長官の推薦を依頼し、秋氏が適格という方向で意見がまとまっている」とし、「現政権の一貫した人事方針である『女性起用』の基調にも合い、判事出身で法曹界をよく知っているという点も考慮の要因」と話した。大統領府も、秋氏を候補の中で最も高い順位に置いているという。

大統領府は、次期法務部長官の第1条件に「非検察出身」を挙げる。ここに指名から任命まで混乱を招いた「曺国事態」を繰り返さないために、人事聴聞会を通過する可能性も重要な考慮事項としている。大統領府関係者は、「文在寅(ムン・ジェイン)大統領が強い意志を持つ検察改革の手綱を引き締めるには検察出身では困る」とし、「現役議員の場合、人事聴聞会の通過が容易という点もある」と話した。

さらに同党は、当選5回の秋氏が入閣によって自然に選挙に出馬しないことで、人的刷新を強化できると見ている。秋氏が入閣して不出馬を宣言すれば、陳永(チン・ヨン)行政安全部長官、朴映宣(パク・ヨンソン)中小ベンチャー企業部長官らソウル地域の不出馬の重鎮が少なくとも3人に増えることになる。また、親文(親文在寅)カラーが強くない秋氏の入閣を通じて、与党の「不偏不党」の基調を強化できるという点も考慮の要因だ。1996年に金大中(キム・デジュン)元大統領の起用で政界入りした秋氏は、「親文」や「86グループ」など同党内の主流派閥のどこにも属していない。また、秋氏が大邱(テグ)出身であるため、来年の総選挙を控えて大邱・慶尚北道(キョンサンプクト)地域での票獲得も期待できる。

一方、康京和(カン・ギョンファ)外交部長官と鄭景斗(チョン・ギョンド)国防部長官の総選挙出馬を大統領府に要請した同党は、官僚出身のラインナップ構成に拍車をかけている。特に同党は、「政府与党のプレミアム」を最大限活用して、前・現職の長官、次官級官僚を迎え入れる計画だ。ある重鎮議員は、「野党の場合、招聘要人が落選すれば直ちに失業者になるが、与党は落選しても他の任命職を務めることができる」とし、「競争力がある候補を立てて厳しい選挙区を攻略し、政党得票率を最大限高める必要がある」と話した。同党と野党「正義党」は、政党得票率の比重を引き上げる「連動型比例代表制」を推進している。

同党は同日、金容振(キム・ヨンジン)前企画財政部第2次官、金学民(キム・ハンミン)前順天郷(スンチョンヒャン)大学産学協力副総長、黄寅成(ファン・インソン)前大統領市民社会首席秘書官の入党式を行った。金容振氏は、同党が2016年1月、金政祐(キム・ジョンウ)議員以来約4年ぶりに迎え入れる企画財政部出身の要人だ。金容振氏は故郷の京畿道利川(キョンギド・イチョン)に、金学民氏は忠清南道洪城(チュンチョンナムド・ホンソン)-礼山(イェサン)に、黄氏は慶尚南道泗川(キョンサンナムド・サチョン)-南海(ナムヘ)-河東(ハドン)から出馬する予定だ。これらは、同党が第17代総選挙から一度も勝てていない選挙区だ。


金志炫 jhk85@donga.com · 韓相準 alwaysj@donga.com