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柳賢振がナ・リーグのサイ・ヤング賞最終候補に、韓国人初の快挙

柳賢振がナ・リーグのサイ・ヤング賞最終候補に、韓国人初の快挙

Posted November. 06, 2019 08:36,   

Updated November. 06, 2019 08:36

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「コリアンモンスター」柳賢振(リュ・ヒョンジン=32)が韓国人メジャーリーガ歴史に1ページを刻む出来事だ。

ロサンゼルス・ドジャースから自由契約(FA)資格を得た柳賢振は5日、メジャーリーグ事務局が発表したナショナルリーグの3人のサイ・ヤング賞候補に名を連ね、韓国人選手では初めてサイ・ヤング賞得票者になった。ジェイコブ・ディグロム(31=ニューヨーク・メッツ)とマックス・シャーザー(35=ワシントン・ナショナルズ)も最終候補に選出された。

サイ・ヤング賞の受賞とは別に、柳賢振が最終候補3人に含まれたことだけでも快挙と言える。サイ・ヤング賞は全米野球記者協会(BBWAA)所属の記者30人による投票で決まるのだが、アジア人選手が受賞ことはない。韓国人選手では得票した選手もいない。「コリアン特急」朴賛浩(パク・チャンホ)が2000年に18勝10敗、防御率3.27を記録したが、ランディ・ジョンソンやグレッグ・マダックスら伝説的な投手に押されて得票できなかった。

柳賢振がどれだけの得票をするかにも注目が集まる。投票に参加する記者は、投手を対象に1位から5位まで5人に票を入れる。1位は7点、2位は4点、3位は3点、4位は2点、5位は1点と言う配点で分け、合計得点で最終順位が決まるのだが、柳賢振が最終候補3人に入ったのだ。サイ・ヤング賞受賞者は14日に発表される。現在のような投票方式が導入された2010年以降、アジア人選手のうち最多得票者は日本人選手のダルビッシュ有でテキサス・レンジャーズ所属だった2013年に93点を得て、アメリカンリーグ2位だった。

前半戦までは、柳賢振が最有力のサイ・ヤング賞候補に挙げられた。開幕戦先発投手として華やかにシーズンを始めた柳賢振は、おーすスターゲームまでの17試合で10勝2敗、防御率1.73をマークし、一躍メジャーリーグを代表する投手になった。お陰で韓国人選手では初めてオールスターゲーム先発という栄誉も授かった。しかし後半戦12試合では4勝3敗、防御率3.18と調子を落とし、負傷でローテーションを飛ばしたこともある。

現地ではディグロムの2年連続のサイ・ヤング賞受賞の可能性が高いという見方が多い。昨年、歴債最少勝利数(10勝)で優れた防御率(1.70)を記録したサイ・ヤング賞を受賞したディグロムは、今季は11勝8敗、防御率2.62を記録した。とくに後半戦の23試合でで防御率1.89をマークし強烈な印象を与えた。ナ・リーグで最多となる255の三振を奪った。11勝8敗のシャーザーは、チームのワールドシリーズ優勝に貢献したが、投票がレギュラーシーズン終了直後に行われたため、全く影響を与えることができなかった。

一方、ア・リーグのサイ・ヤング賞はゲリット・コール(29)とジャスティン・バーランダー(36=以上ヒューストン・アストロズ)、チャーリー・モートン(36=タンパベイ・レイズ)の3人が争う。


李憲宰 uni@donga.com