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通信会社からAI会社に、KTの野心

Posted October. 31, 2019 08:36,   

Updated October. 31, 2019 08:36

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「幼い人魚姫は海の王の父、5人の姉と一緒に暮らしていました」。英語童話の一節を読むと、残りの文章がスピーカーから同じ声で自動的に朗読される。「ジニ、土曜日の6時にノボテルレストランを予約して」。スマートフォンからは、「普段からお好きな窓側の席にしました」という答えが帰ってくる。「野球を見ながらビールを一杯飲もう」というと、ロボットが「はい、分かりました」と持ってくる。

KTが30日、ソウル鍾路区(チョンノグ)のKTスクエアで実演した人工知能(AI)サービスの様子だ。KTはこの日、20以上のAIオリジナル技術を公開して、「AIカンパニー」に変身すると発表した。今後4年間で3000億ウォンを投資し、1000人の専門人材を確保するという計画と、2025年までにKTのAIを適用する機器を1億個に増やすという目標も打ち出した。

AI事業の拡大は、グローバル輸出と産業、ワークスペース、未来世代の4大分野に分けて推進する。グローバル輸出においては、AIプラットフォーム「ギガジニ」を11月中にフィリピンのセブでホテルサービス用として提供するのに続き、ロシア1位のモバイル通信会社MTSに技術コンサルティングを提供する方式でも行われる予定だ。産業分野では、第5世代(5G)スマートファクトリーをはじめ、工場やセキュリティ、エネルギー産業などにAIサービスを適用する。また会議録を作成したり、商品の不良を選別したりするなど、繰り返す事務をAIが代替できるように、「AI業務処理サービス」を出す一方で、AIコーディングトレーニングパッケージである「AIエデュパック」を地道に出す計画だ。

この日実演した約20件のオリジナル技術には、英語テキストの1文章だけを自分の声で聞かせると、残りをAIが自動的に音声で作る「英語個人化音声学習」、複数の人の声を自動的に区別する「スピーチセパレーション」技術、動くオブジェクトに映像を投射するギガビーム技術を組み合わせた3次元(3D)アバターなどが含まれた。イ・ピルジェKTマーケティング部門長は、「顧客がいるところであればどこでもKTのAIがあるようにするのが目標だ」と語った。


黃泰皓 taeho@donga.com · 郭道英 now@donga.com