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三星、サウジの砂漠にエンターテイメント複合団地を建設

三星、サウジの砂漠にエンターテイメント複合団地を建設

Posted October. 30, 2019 08:19,   

Updated October. 30, 2019 08:19

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三星(サムスン)グループが、サウジアラビアで行われる超大型開発プロジェクト「キッディヤ(Qiddiya)」エンターテイメント複合団地造成事業に参加する。三星電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長がサウジ王位継承序列1位のムハンマド・ビン・サルマーン皇太子と、今年に入って3回会うなど、未来の成長エンジンを見つけるために、中東経営に力を入れたことが実を結んだという評価が出ている。

29日、建設業界と外信によると、三星物産は29日と30日(現地時間)、サウジアラビアの首都リヤドのリッツカールトンホテルで開催される未来投資イニシアティブ(FII)に出席して、キッディヤ造成事業関連の覚書(MOU)を交わす。現在破棄差し戻し審裁判が行われている李副会長に代わって、李榮鎬(イ・ヨンホ)三星物産社長を含む経営陣が参加するとみられる。

キッディヤプロジェクトは、リヤドの南西方向に車で約40分(45キロ)の距離にある砂漠地帯に超大型エンターテイメント複合団地を建設する事業だ。団地の規模は334平方キロメートルで、ソウル市(約605平方キロメートル)の半分以上だ。サウジアラビア政府は、建設コスト80億ドル(約9兆3500億ウォン)を投入して、2022年に1次完工、2030年に最終完成する計画だ。事業が完了すれば、毎年1700万人の観光客が訪れ、2万5000人の大規模な雇用創出効果が発生すると予想される。

複合団地は、リゾートを中心に5つの区域に分けられる。各区域には、ホテルと屋外アミューズメント施設、モータースポーツ競技場、スピードパーク、屋内スキー場などが建設される。特に北西部地域はエコゾーンとして設計して、自然と野生動物の体験場、ゴルフ場などが含まれる。

李副会長は今年、サウジアラビアなどの中東最高位層と連続的に会いながら、「中東は21世紀の機会の地だ」と強調してきた。6月は、サウジアラビアの王位継承序列1位のムハンマド皇太子を三星グループの迎賓館である「承志園(スンジウォン)」に招いて、5大グループのトップとの晩餐会合を主管した。

9月の秋夕(チュソク、陰暦8月15日の節句)の連休中も、李副会長は5泊6日の日程でサウジアラビアを訪問し、サウジアラビア最高位層と会って協力方策について模索した。当時、李副会長はムハンマド皇太子と会って、技術、建設、エネルギー、スマートシティなどについて包括的に協力することにした。とある財界関係者は、「中東は信頼が蓄積されるまでは、事業進捗が非常に遅いが、一度信頼が築かれると成果につながる」とし、「三星とサウジアラビアの協力分野は今後無限だろう」と語った。


チョン・スング記者 ユ・グンヒョン記者 soon9@donga.com · noel@donga.com