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SKTとカカオ、コンテンツとIoTで全面協力

SKTとカカオ、コンテンツとIoTで全面協力

Posted October. 29, 2019 09:10,   

Updated October. 29, 2019 09:10

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「国内企業間の競争はもはや意味がない」

SKテレコムとカカオが持分を対等交換(持分スワップ)することを発表すると、ICT業界ではこのように分析した。2010年にカカオトークの登場後、両社は事あるごとに対立する関係だった。一時は1兆ウォンを超えていたSKTのテキストメッセージ市場をカカオトークが食い込んだのに続き、ボイストークで音声通話市場まで脅かした。元々SKTのサービスだったが、カカオに渡された音源サービス「メロン」と一歩遅れて再び始めたSKTの「フロー」、モビリティプラットフォーム「Tマップ」と「カカオT」、AIサービス「ヌグ」と「カカオアイ」まで激しい競争を繰り広げている。

しかし、両社のこのような事業は、もはや競争ではなく、協力関係に変わる。例えばSKTの第5世代(5G)特化技術である拡張現実(AR)サービスをカカオトークと連動したり、カカオのショッピング機能にSKTの子会社である11番街のサービスを連携できる。また、キャラクターやウェブ漫画、ウェブ小説など、カカオの様々な知的財産権を活用したコンテンツをSKTのインターネットテレビ(IPTV)のBtvやオンライン動画サービス(OTT)「ウェーブ」を独占的に放映することも有力なシナリオだ。

情報技術(IT)企業の死活のかかったAI、モノのインターネット(IoT)などの新技術の研究開発においても手を取り合う。両社は、互いに最高レベルの待遇を掲げながら、AI、ビッグデータの専門家を奪われたり、奪ったりしてきた。

「SKT―カカオ同盟」がライバルとみなすのは、「GAFA」をはじめとする海外の大物だ。韓国だけで月間アクティブ利用者(MAU)が4000万人に迫るユーチューブ、グローバル1億5000万人の加入者をベースに、映画やドラマを直接制作までしながらサービスするネットフリックスなどと戦うためには、SKT「ウェーブ」やBtv、カカオテレビは競争ではなく、協力をしなければならないというのだ。

SKTの関係者は、「持分スワップは、両社の協力が単なる連携ではなく、できる限りすべてのことを協力するという意味だ」と説明した。SKTの通信事業を総括するユ・ヨンサンMNO(モバイル通信運営)事業部長と呂民壽(ヨ・ミンス)カカオ共同代表がそれぞれ「シナジー協議体」を直接担当することにしたのも、今回のパートナーシップの緊密さを示すという評価が出ている。


黃泰皓 taeho@donga.com