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日本の台風被害、死者・行方不明60人に迫る…首都圏5万世帯で停電

日本の台風被害、死者・行方不明60人に迫る…首都圏5万世帯で停電

Posted October. 15, 2019 08:26,   

Updated October. 15, 2019 08:26

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14日、東京の北東にある栃木県佐野市。町への進入路は泥だらけだった。首にタオルをまいてシャベルを手にした住民10人余りが泥を取り除いていたが、元の道路の色がどうだったのか識別できないほど四方は泥に埋まっていた。12、13日、首都圏と東北地方を強打した台風19号で、町の住民4人が死亡し、1500軒以上の家屋が崩壊した。

NHKによると、台風19号による死傷者は14日午後4時現在、死亡者42人、行方不明15人、負傷者人198人。 死亡者は主に東日本の10県で発生した。まだ正確な被害集計は出ておらず、死亡者数はさらに増えるものと予想されている。

国土交通省は同日、「21の河川で堤防が24か所で決壊し、142の河川で氾濫が確認された」と明らかにした。国土地理院は、長野県の千曲川と堤防決壊によってJR東日本の長野新幹線車両センター付近に最大深度4.3メートルの浸水が発生したと推算している。このため、新幹線の車両120両が浸水する前例のない事態となった。北陸新幹線車両の約3分の1が被害を受けた。

東京湾に停泊していたある貨物船も沈没したことが確認された。外国国籍の乗組員12人のうち9人が発見され、このうち5人が死亡したと、日本経済新聞が報じた。埼玉県川越のあるゲストハウスで孤立した87人が消防隊員によって全員救助された。前日には、この地域の特別療養ホームに入居していた124人が救助され、近くの避難所に移送された。

13県13万5000世帯以上で断水の被害が発生した。一部地域では停電も起こった。経済産業省によると、台風19号で52万世帯が停電の被害を受けた。東京電力によると、強風と豪雨による浸水で、14日午前6時現在、東京など首都圏5万2200世帯で停電が続いている。東京電力は16日までに90%ほど復旧すると明らかにした。しかし、14日にも首都圏と東北地域で雨が降り、川の水位が再び上昇した。さらなる土砂崩れの可能性も高く、復旧には時間がかかるものと予想される。


佐野=キム・ボムソク特派員 bsism@donga.com