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対中外交、堂々とせよ

Posted October. 14, 2019 08:43,   

Updated October. 14, 2019 08:43

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11日午後、北京の駐中韓国大使館。張夏成(チャン・ハソン)大使は与野党議員に、「高位級交流など韓中関係のほぼあらゆる分野で対中外交が正常に行われている」と述べた。

2017年、高高度ミサイル迎撃システム(THAAD)報復が真っ最中だった時に比べれば、状況が改善されたのは事実だ。中国は先月、王毅国務委員兼外相の訪朝結果を韓国政府に最初に伝えた。しかし、「関係正常化」とは程遠い。

17年10月、THAAD問題を置いて、「あらゆる分野の韓中交流協力を正常な発展軌道に早く回復させていくことで合意した」としてから2年が経った。代表的なTHAAD報復である韓国団体観光の制限、「限韓令」(韓国大衆文化輸入禁止)は依然として続いている。THAAD報復それ自体も解決されていない。記者と会った中国官僚は、「THAAD報復そのものがなかった」という認識を示した。

国会外交統一委員会委員長の尹相現(ユン・サンヒョン)議員(自由韓国党)は、張氏に「中国が(関係回復)約束を2年間守っていない。恥ずかしくないか」と指摘した。張氏はTHAAD報復解除要請に中国がどのように答えているのかと質問され、「話せない」と述べた。尹氏は「なぜ堂々と話せないのか」と問い質した。与党「共に民主党」の宋永吉(ソン・ヨンギル)議員は、「中国が建国70年の記念行事でTHAADを無力化させることができるミサイル東風(DF)17を公開した」とし、「これでもTHAADに感情が残っているかと言って、THAAD報復の撤回を求めなければならない」と主張した。

中国の習近平国家主席の訪韓問題について張氏は、「訪韓自体は両国が共感しており、時期が問題だ」と述べた。しかし、年内の訪韓が可能かどうかは未知数だ。同党の朴炳錫(パク・ビョンソク)議員は「(中国を牽制する)米国のインド太平洋戦略に日本、オーストラリア、インドが参加するが、これらの国は中国とも関係が良い」と指摘した。習氏は、「来春訪日してほしい」という安倍晋三首相の要請は快く受け入れた。国境紛争まであるインドにも習氏は11、12日に訪れ、モディ首相と「戦略的協力」について話し合った。これらの国は中国に言うべきことは言い、戦略的価値を中国にアピールする。

中国が唯一韓国とだけスピードを出さないのは、韓国が中国に過度に低姿勢であるためかもしれない。中国との関係強化は事大主義ではなないと主張した宋氏も、「中国が覇権を追求しないとし、『一帯一路』沿線国家(周辺国家)を真の兄弟として対すると言ったが、そのような姿を見せていない。堂々と外交してほしい」と注文した。張氏は、「今年外交部の中国語研修者がいなかった。韓国外交がダメージを受ける恐れがある」と指摘した。しかし、このような大使の説明は対中外交の根本的な問題ではなさそうだ。


尹完準 zeitung@donga.com