Go to contents

IMF総裁「世界の90%の地域で成長が同時減速」

IMF総裁「世界の90%の地域で成長が同時減速」

Posted October. 10, 2019 09:23,   

Updated October. 10, 2019 09:23

한국어

国際通貨基金(IMF)と世界銀行(WB)の新しい首長らが一斉に、米中貿易戦争などによる世界経済の同伴低迷を懸念して共同対応を促した。IMFのクリスタリナ・ゲオルギエヴァ新総裁(写真)は8日(現地時間)、就任後初演説で「世界経済は現在『同時(synchronized)景気減速』時期にある。同時の政策対応が必要になるかもしれない」と語った。

氏は、「今年の世界経済の成長率はここ10年間の最低値に落ちかねない」と述べたうえでこのように語ったと、ウォールストリートジャーナル(WSJ)などの外信が伝えた。IMFは今年、世界の90%の地域で成長率が減速すると予想した。来年までの貿易戦争に伴う累積損失額を、世界総生産の0.8%、スイスの経済規模と同様の約7000億ドル(約837兆5500億ウォン)と試算した。

4月に就任したデイビッド・マルパスWB総裁も、カナダ・マギル大学での演説で、「ブレグジット(英国の欧州連合からの離脱)、欧州景気後退、貿易の不確実性により、今年の世界成長率はさらに悪化すると予想している」と述べた。WBは今年6月、経済成長率はこの3年間の最低値だ2.6%にとどまると予想した。

このような診断は、世界の財務相と中央銀行総裁が参加するIMFとWBの年次総会を一週間後に控えて出た。ゲオルギエヴァ総裁は、「多くの先進国では基準金利が非常に低かったり、あるいはマイナスレベルだ」とし、「今は財政動員余力のある国々のための時間だ」と指摘した。彼は韓国、ドイツ、オランダを名指した。インフラと研究開発(R&D)を中心に財政支出を拡大して、需要と成長を支えなければならないという。マルパス総裁もWSJとのインタビューで、「先進国が政府支出と税制をより成長に配慮した形に変えるなら、経済がさらに悪化することはないだろう」と強調した。


朴湧 parky@donga.com