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国内企業の海外直接投資が過去最大

Posted September. 28, 2019 09:19,   

Updated September. 28, 2019 09:19

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今年に入って、韓国企業と国民が海外に直接投資した金額が、過去最大規模であることが分かった。韓国への外国人投資や企業の国内投資が減少しているのとは対照的だ。

27日、企画財政部(企財部)によると、今年第2四半期(4~6月)の海外直接投資額は、1年前より13.3%増の150億1000万ドル(約18兆ウォン)と集計された。これは関連統計を取り始めた1980年以降最大値だ。今年第1四半期(1~3月)の海外投資額は141億1000万ドルで史上最大だったのに続き、第2四半期も前期より6.3%伸びて過去最高を更新した。

海外直接投資は、昨年第2四半期から増加に転じた。2017年第4四半期(10~12月)と2018年第1四半期(1~3月)までは前年同期比マイナスだったが、昨年第2四半期(4~6月)からプラスに転じて、四半期ごとに20~30%増加した。現代(ヒョンデ)経済研究院は最近、労働市場の硬直性、企業の高い規制負担、規制改革体感の不十分などの要因で企業が韓国から離れていると分析した。

業種別では、製造業の投資が57億5000万ドルで、1年前より14.3%伸びた。製造業の海外投資は過去最大だった第1四半期(1~3月)の58億2000万ドルより小幅減少したものの、依然多い金額だ。製造業の海外投資は、昨年第2、第3四半期にそれぞれ前年同期比226.6%と152.7%が伸びるなど、急増する傾向にある。企財部は、「海外企業の買収合併(M&A)と生産設備の拡張投資によるものだ」と分析した。

金融保険業の投資も、1年前に比べて35.2%増の52億2000万ドルだった。国内で投資先が見つからなかった流動資金が、先進国ファンドに投資するためと分析される。

国別では、グローバル販売網を増やすためのM&Aが増加して、米国への投資が1年前より14.7%増の32億ドルとなった。半導体と電子機器の分野で、現地市場への進出のために大企業が設備投資を増やしたことで、対中国投資も1年前に比べて123.7%増の20億8000万ドルと集計された。租税回避先のケイマン諸島への投資は、前年同期比25.8%減の24億1000万ドルだった。

海外投資は、製造業の生産基盤の確保、現地市場への進出などに役立つ。問題は、国内投資が減り続ける状況で、海外投資だけが大幅に伸びたので、雇用市場が萎縮し、韓国内の産業生態系が不健全になりかねないことだ。韓国銀行の第2四半期の国民所得の暫定値によると、設備投資と建設投資は前年同期比7.0%、3.5%減少した。上半期の外国人直接投資(FDI)も、1年前に比べて45.2%減少した。産業通商資源部が7月に出した外国人直接投資の実績は、到着基準で56億1000万ドルだった。政府は、「上半期の投資額は依然10年の平均値を上回り、長期的な上昇傾向を維持している」と明らかにしたが、減少幅が過度に大きかったという懸念が出た。


崔惠? herstory@donga.com