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愛国心を叫んでいた中国中央テレビのショーホスト、実は「遠征出産」

愛国心を叫んでいた中国中央テレビのショーホスト、実は「遠征出産」

Posted September. 10, 2019 08:34,   

Updated September. 10, 2019 08:34

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米国遠征出産疑惑を受けている中国のあるショーホストが、教養番組で愛国を強調し、ネットユーザーから非難を受けている。6日、フランス国際ラジオ放送(RFI)中国語版によると、官営中国中央テレビのショーホストの董卿氏(46)は1日、中央テレビの愛国主義教養番組「開學第一課」を進行し、批判に包まれた。

同日、中国全域に放送された同番組は、「五星紅旗(中国国旗)、私は君が誇らしい」を主題に愛国を強調した。董氏は、共産党と国民党の内戦当時、秘密共産党員が五星紅旗を大切にした話を紹介し、「今日の私たちは生命を愛するように五星紅旗を愛さなければならない」とし、「国旗は神聖不可侵なためだ」と主張した。収録会場に来た子どもたちに「できますか」と問いかけ、愛国を強調した。6月9日から3ヵ月以上、香港の大規模な反中国デモ隊が五星紅旗を傷つけ、中国をナチスに例えた「チャイナチ」の旗まで作った最近の事態を意識した発言とみられる。

放映後、中央テレビの掲示板には「董氏は裏表がある」というネットユーザーの反発が殺到した。遠征出産疑惑を受けている人物が愛国を強調することは道理に合わないという論理だ。董氏の息子は、董氏が米国に留学していた時に産まれ、米国籍を取得し、現在上海のある国際学校に通っている。ネットユーザーは、「職業的には反米、実際は渡米ということか」と嘲弄した。さらに、「子どもをどこで産もうが個人の自由だが、人を諭そうとするので反感を買うのだ」と批判した。

ネットメディア「網易」は6日、論語に登場する成語「己所不欲勿施於人(己の欲せざる所は、人に施す勿れ)」を引用し、董氏の発言を皮肉った。董氏は論議が大きくなると、「息子がより良い教育を受けられるようにするためだ。愛国心と国籍は衝突しない」という多少苦しい弁明をした。


チョン・チェウン記者 chan2@donga.com