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ロサンゼルス沖でツアー船火災、死者25人に

ロサンゼルス沖でツアー船火災、死者25人に

Posted September. 04, 2019 08:32,   

Updated September. 04, 2019 08:32

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2日午前3時頃、米カリフォルニア州南部のサンタクルーズ島近くの海上で停泊していたダイビングツアー船「コンセプション」で原因不明の火災が発生し、メーデーの連休を楽しんでいた乗船者と乗務員25人が死亡した。

AP通信によると、全長23メートルのこの船は、乗船者33人と乗務員6人を乗せ、島の海岸から約18メートル離れた海上で停泊していた。1日夜、乗船者3人が食堂で誕生日パーティーをし、厨房で手伝った乗務員も遅く就寝したという。

米紙ワシントン・ポストは、「厨房で突然出火し、火は一瞬にして船全体に広がった。船室に置かれた簡易ベッドで眠っていた乗船者らは、身動きが取れず、閉じ込められた」と伝えた。

乗務員5人だけが火災発生直後、非常用ゴムボートで脱出し、近くを航行していた船舶に救助された。海岸警備隊関係者はAP通信とのインタビューで、「2日夜までに25人の遺体が発見された。9人の行方を探しているが、彼らが生きている可能性は低いとみえる」と話した。

火災の原因は発表されていない。同紙は、「潜水に使うための個人用のナイトロックス(窒素と酸素を混合気体)のタンクが火の回りが早かった原因の一つだろう」と報じた。生存者は、「火の中でナイトロックスのタンクが爆発する音が聞こえた」と伝えた。

事故直後、サンタクルーズ島海岸で4人の遺体が発見され、3日午後に16人の遺体が発見された。5人は火災後、海水面から20メートル下の海中に沈んだ船舶付近の海底で発見された。

ツアー料金が665ドル(約81万ウォン)のこの船は先月31日、サンタバーバラ海岸を出発し、サンタクルーズ島付近で停泊し、2日午後5時に戻る予定だった。海岸警備隊関係者は、「1981年に運航を始めた『コンセプション』は乗船者46人が宿泊できる船だ。船舶運営者が運航関連規定を破ったと見ることはできない」と話した。


孫宅均 sohn@donga.com