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龍山の韓米連合軍司令部、21年末までに移転の方針

龍山の韓米連合軍司令部、21年末までに移転の方針

Posted September. 02, 2019 08:43,   

Updated September. 02, 2019 08:43

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ソウルの龍山(ヨンサン)基地に残っている事実上最後の米軍基地である韓米連合軍司令部が、2021年末までに平沢(ピョンテク)米軍基地(ハンフリーズ基地)に移転することが分かった。連合軍司令部の平沢移転は6月の韓米国防長官会談で公式に合意したが、具体的な移転時期は公開されなかった。

これに先立ち、大統領府は先月、国家安全保障会議(NSC)常任委員会を開き、米国側に在韓米軍基地の早期返還を求めることを決めた。

1日、韓国軍筋によると、韓米は協議チャンネルを通じて、連合司令部の移転を21年末に完了する方向で意見をまとめた。10月末から11月初めにかけてソウルで開かれる第51回韓米年次安保協議会(SCM)で公式に合意するという観測も流れている。

連合司令部の建物は、便宜施設などを含めて龍山基地内に約30棟あるが、1日現在まで、移転手続きも手つかずの状態だという。6月、平沢移転を公式化した当初は、年内に移転作業が始まると見られていた。軍関係者は、「連合司令部の移転は順次的ではなく、一度に移転する方式になるだろう」と話した。

 

在韓米軍司令部、米第8軍司令部、在韓国連軍司令部など龍山基地内の核心施設はすでに平沢移転を終えている。しかし、連合司令部だけは戦時作戦統制権が韓国軍に返還されるまで龍山基地に残留させることで、韓米が14年に合意した。このため、韓米が21年末を概ね連合司令部の移転の時期に決めたということは、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の公約である任期内の戦作権返還が実現することが反映されたとみえる。

ただし、国防部は対外的には、「連合司令部移転の具体的な時期は確定していない」という立場だ。移転の目標時期を確定する場合、基地内の建物竣工の遅延などで目標時期に合わせられない事態が発生しかねないため、軍当局が公開には慎重だ。

韓米が第51回SCMで連合司令部の移転時期に合意する場合、龍山基地返還手続きにも弾みがつくものとみえる。しかし年内に返還手続きを開始しても、米軍基地の環境調査や環境汚染の現状回復などの手続きが山積しており、実際に返還されるにはかなりの時間がかかると予想される。


孫孝珠 hjson@donga.com