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今季最速40号到達、コディ・ベリンジャーの打撃を徹底解剖

今季最速40号到達、コディ・ベリンジャーの打撃を徹底解剖

Posted August. 17, 2019 10:36,   

Updated August. 17, 2019 10:36

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ロサンゼルス・ドジャースの柳賢振(リュ・ヒョンジン=32)の最大の応援軍、コディ・ベリンジャー(24)が40号を放ち、今季に新たな記録を打ち立てた。大柄とは距離のある体格を持ちながら、長距離打者に位置付けられたとの評価を受け、大きな関心を集めている。

ベリンジャーは16日、マイアミ・マリーンズ戦でチームが4-13でリードされた7回の2死1、2塁の場面で、右フェンスを越える3点本塁打を放った。チームは7-13で敗れたものの、この本塁打でベリンジャーは2017年にルーキーとして記録した自身の1シーズン最多本塁打記録(39本)を超える40本塁打をマークした。ベリンジャーに続いて、この日40号を放ったマイク・トラウト(28=ロサンゼルス・エンゼルス、188センチ、106キロ)とともにメジャーリーグ全体で本塁打共同1位となった。このペースなら53号まで可能だ。

べリンジャーは193センチと取り立てて高身長ではないが、高校時代まで70キロ台の痩せた体つきで長距離打者とは距離があった。ベリンジャーがドジャースに加入する当時、韓国プロ野球の育成チーム長に相当するゲーブ・キャプラー氏(現フィラデルフィア・フィリス監督)は、細かったベリンジャーに「強靭な体作り」を注文した。毎日「牛乳1ガロン(3.8リットル)」を飲むプロジェクトを開始し、100キロ近くまで増やしたベリンジャーは、新人時代に39本塁打を放ち、巨砲として通用することをアピールした。

昨年は25本塁打と振るわなかったが、今季の打撃は一段と波に乗っている。本塁打数を増やし、打率もデビュー後初の3割台(.317)をマークするなど精巧になった原因には、自身にフィットした打撃フォームへの回帰を挙げられる。デビュー年にバットを体と水平になるように倒して、右足を1塁方面に少し広げたベリンジャーだが、翌年はバットを立てて右足も左足と水平に並べて、前に少しかがむフォームに変えた。そのベリンジャーが、今年は再びデビュー年に近いフォームに変えたのだ。

ソン・ジェウMBCスポーツプラス解説委員は、「打撃フォームを、長打を量産した2017年のものに変え、当時は弱点と言われた内角高めのボールへの対処能力を向上させた。主に引っ張り打ちをするベリンジャーを相手に、投手たちは外角を攻めたのだが、最近ベリンジャーは、このコースも攻略できるように進化した。まだ若いので、さらに伸びる可能性が高いため、今後弱点を突くのはさらに難しくなるだろう」と話した。

ベリンジャーが攻守両面で投手を援護しているため、チームメイトの柳賢振のサイ・ヤング賞受賞の可能性もますます高まっている。最近、地元メディアは極端な投高打低時代に断トツの防御率1位(1.45)を維持している柳賢振について、「サイ・ヤング賞だけでなくシーズンMVPとしてもそん色ない」と評価し始めた。

一方、柳賢振は19日のアトランタ・ブレーブス戦で13勝目を狙う。

相手先発はマイク・フォルテネービッチ。柳賢振は昨年、ナショナルリーグ地区シリーズ第1戦でフォルテネ―ビッチと対決し、7回8奪三振無失点で判定勝ちした。当時2回4失点したフォルテネ―ビッチは今季は4勝5敗、防御率6.24と低迷している。

17日、アトランタではメジャーリーグ防御率2位(2.32)のマイク・ソロカが先発登板する。柳賢振との対決ではないが、一日違いで防御率1、2位の投球を見るのも興味深い。


金培中 wanted@donga.com