Go to contents

ワシントンの平和の少女像

Posted August. 17, 2019 10:37,   

Updated August. 17, 2019 10:37

한국어

「慰安婦ハルモニに正義を!」「戦争犯罪を謝罪せよ!」

15日(現地時間)午後、ワシントン・マサチューセッツ通りにある駐米日本大使館前では、日本の戦争犯罪を糾弾する掛け声が鳴り響いた。特にこの日の集会では、約3年前にワシントンに来たが、日本側の妨害で安らぐ場所を見つけることができず、約32ヶ月間倉庫に閉じ込められていた「平和の少女像」がトラックに載せられて一緒にした。

「少女像との外出」という名のこの日の集会行事には、ワシントン挺身隊問題対策委員会(ワシントン挺隊委)の関係者とワシントン内での平和の少女像建設を主導してきた団体である「希望ナビ」の会員20人余りが出席した。彼らは、日本の戦争犯罪謝罪要求と一緒に、日本がワシントン内での平和の少女像建設妨害の動きも中止するよう促した。

平和の少女像は2016年11月、ワシントンのナショナルモールで歓迎式を開いて一般に公開された。当初、ワシントン近くのメリーランド州大学に永久設置する予定だったが、終盤に無期限延期となり、その後も、日本の圧力で設置に苦労している。希望ナビの会員であるイ・ジェス氏は、「少女像は政治的事案ではなく、戦争犯罪の惨状と平和の価値を知らせようとする普遍的メッセージを含んでいると強調してきたが、日本のロビーがあまりにも激しく、(設置に)大変な部分が多かった」と伝えた。

主催側は今年中に、ワシントンや近所の場所を物色して、少女像を永久設置する計画だ。希望ナビのもう一人の関係者は、「すでに大型韓国人教会など、設置の希望意思を伝えてきたところもあるが、なるべく米主流社会と少女像の意味を共有すればいいと思って、図書館や公園などの公共場所を探している」と伝えた。

現在、米国では、カリフォルニア州グレンデール市とミシガン州のサウドフィールド韓国人文化会館、ジョージア州ブルックヘブン・ブラックバーンメイン公園、ニューヨーク・マンハッタンのニューヨーク韓国人会館に平和の少女像が設置されている。ワシントンに少女像が設置されば、米国内では5番目となる。

この日少女像は日本大使館前での集会に続き、近くの駐米大韓帝国公使館を経て、ホワイトハウスの前を通りながらワシントン市民に会った。光復節(日本植民地からの独立記念日)の記念行事が行われたバージニア州のとある韓国人教会では、韓国人2、3世が参加した中、「少女像と写真撮り」イベントが開かれた。しかし、まだ安らぐ場所を探せなかった少女像は、この日、半日余りの短い外出を終えた後、再び近くの倉庫に向かわなければならなかった。


ワシントン=キム・ジョンアン特派員 jkim@donga.com