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輸出不振に加え…上半期の経常黒字が7年ぶりに最低

輸出不振に加え…上半期の経常黒字が7年ぶりに最低

Posted August. 07, 2019 07:30,   

Updated August. 07, 2019 07:30

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今年上半期(1〜6月)の韓国経常収支の黒字が7年ぶりに最も少ない水準に減少した。主力輸出品である半導体の景気が低迷したうえ、米中貿易戦争による世界貿易量の減少などで商品の輸出が全体的に減少したためだ。

韓国銀行が6日発表した「国際収支」によると、6月の経常収支は63億8000万ドルの黒字と暫定集計された。このような経常収支の黒字幅は、昨年6月に比べて10億8000万ドル(14.5%)減少したものだ。

これは、輸出と輸入を合計した商品収支の黒字が昨年6月の95億4000万ドルから、今年は62億7000万ドルへと減少したためだ。輸出は15.9%減少した一方、輸入は11.8%減少して、輸出が輸入より多く減少した。輸出は前年同月比7ヶ月連続減少した。韓国銀行は、「米中貿易紛争が長期化しており、主要輸出品である半導体、石油製品の単価が下落したうえ、対中輸出低迷も影響を及ぼした」と分析した。

上半期の経常収支の累積黒字額は217億7000万ドルとなった。前年同期(289億ドル)より24.7%減少した。半期基準で、欧州発財政危機真っ最中だった2012年上半期(96億5000万ドル)以降7年ぶりに最も少ない。輸出減少で商品収支の黒字規模が、2013年上半期以来最も少ない370億6000万ドルにとどまったためだ。特に上半期の累積輸出額が前年同期比9.8%減少して、2年半ぶりに減少に転じた。

韓国銀行は先月出した経済予測を通じて、経常収支の黒字を上半期は215億ドル、下半期は375億ドルで、今年590億ドルと予想した。上半期の黒字額が予測値を小幅上回り、通常下半期に輸出がさらに集中することを考慮すれば、実現可能性があるという分析が出ている。しかし、米中貿易戦争が激化している上、米国が5日(現地時間)、中国を為替操作国に指定するなど、世界貿易環境が悪化しており、目標達成は容易でないという見方も出ている。

上半期のサービス収支は123億5000万ドルの赤字と集計され、2016年下半期以降、赤字幅が最も少なかった。中国人と日本人の入国者数は前年同期よりそれぞれ29%と27%が伸びて、旅行収支が改善した。韓国銀行は、「韓国人の出国者数と旅行消費が鈍化し、旅行収支の赤字が減ったのが大きな原因だ」とし、「ただ、韓日経済対立がどのような影響を及ぼすか、予測するのは難しい」とコメントした。


李建赫 gun@donga.com