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「危機をチャンスに」 2期連続赤字のLGディスプレイが3兆ウォンを追加投資へ

「危機をチャンスに」 2期連続赤字のLGディスプレイが3兆ウォンを追加投資へ

Posted July. 24, 2019 09:54,   

Updated July. 24, 2019 09:54

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LGディスプレイは2期連続で赤字を出し、今後の業績見通しも不透明な状況の中、韓国国内の有機発光ダイオード(OLED)工場に3兆ウォンを追加投資することにした。当面の不況にこだわらず、長期的な観点から設備投資を続けていくという意志とみられる。

LGディスプレイは京畿道坡州市(キョンギド・パジュシ)のP10工場内の10.5世代OLED生産ラインに3兆ウォンを投資すると、23日明らかにした。2017年に2兆8000億ウォンを投資後、2年ぶりの大規模な投資となる。2023年に増設が完了すれば、65インチ以上のOLEDの月間生産量は現在の3万枚から4万5000枚に増える。

LGディスプレイは先制的な設備投資で、超大型テレビ市場での競争力をさらに強化する計画だ。現在OLEDテレビを販売しているグローバルテレビメーカーは計15社で、各社が毎年テレビの生産台数を増やしたことで、昨年のOLEDパネルの販売枚数は290万枚を突破した。市場調査機関IHSマキトによると、OLEDパネルの販売枚数は、2022年に1000万台まで拡大すると予想される。また、全体テレビ市場でOLEDテレビの売上比率も、昨年の5.7%から2023年は10.4%まで徐々に大きくなるとみられる。

ただ、短期的にはOLEDパネル市場は容易でないのが現状だ。米中貿易紛争によってテレビメーカーと流通会社が保守的に運営されたことで、パネルの需要が予想より大幅に減少した。日本の輸出規制で生産量の変化も懸念される。LGディスプレイは、製品製作に日本産フッ素化ポリイミドは使用しないが、輸出規制が続いた時の市場変化に対応するための対策をまとめていることが分かった。

これと共に、LGディスプレイはぐるぐる丸めるローラブルディスプレイや透明ディスプレイなど、差別化された技術で新市場創出に積極的に乗り出す計画だ。会社側は、坡州市の8.5世代の生産ラインと中国広州の8.5世代生産ラインで、地域別に最適化されたサイズの製品を生産して、生産効率と市場対応力を向上させる予定だと説明した。

LGディスプレイの徐東熙(ソ・ドンヒ)最高財務責任者(CFO・専務)は、「小型〜超大型まで全製品のOLEDポートフォリオを持っている唯一メーカーとして、下半期から本格化する安定的な量産を通じて機会要因を最大化し、事業構造の転換を可視化する計画だ」と明らかにした。

一方、LGディスプレイは、今年第2四半期(4〜6月)の売上は5兆3534億ウォン、営業損失は3687億ウォンを出したと、同日公示した。前期比で売上は9%減り、営業利益も前期(1320億ウォン)に続いて赤字だった。


許桐準 hungry@donga.com