Go to contents

「寧辺の廃棄が後戻りできない非核化?」 文大統領の発言に米政府に懸念の声

「寧辺の廃棄が後戻りできない非核化?」 文大統領の発言に米政府に懸念の声

Posted June. 28, 2019 08:15,   

Updated June. 28, 2019 08:19

한국어

非核化交渉が再び動き出そうとしている状況で、「寧辺(ヨンビョン)核施設の廃棄が非核化の後戻りできない段階」という文在寅(ムン・ジェイン)大統領の発言が、韓米外交関係者の間で微妙な波紋を呼んでいる。ホワイトハウスは直ちに懸念を示し、大統領府も収拾に乗り出した。文大統領は26日、国内外の通信社との書面インタビューで、「プルトニウム再処理施設とウラン濃縮施設を含む寧辺の核施設のすべてが検証の下で全面的に完全に廃棄されるなら、北朝鮮の非核化は後戻りできない段階に入ると評価できる」との考えを示した。

ワシントンの外交筋によると、この発言に接したホワイトハウス関係者らは、「(文大統領とは)考えが同じでない」とし、不快感を示したという。開城(ケソン)工業団地の再開など南北経済協力に言及したことに対しても、「実質的な非核化の進展がなければ難しいという従来の立場に変わりはない」との考えを示したという。クリストファー・ヒル元米国務次官補(東アジア・太平洋)も26日(現地時間)、「ボイス・オブ・アメリカ」(VOA)とのインタビューで、「(北朝鮮の)核リストや申告のない状況で寧辺の核廃棄を核計画の廃棄と呼ぶことはできない」と指摘した。米国のこのような反応は、非核化の最終目標についてまだ米朝が完全な合意に至っていないためだ。

大統領府も翌日、釈明した。大統領府関係者は27日、記者団に「寧辺の核廃棄は完全な非核化に進むための後戻りできない段階に入る入口」とし、「寧辺の非核化が完全な非核化ということではない」と強調した。


ハン・サンジュン記者 ワシントン=イ・ジョンウン特派員 alwaysj@donga.com · lightee@donga.com