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トランプ氏が再選出馬を表明、「米国を偉大なままに」

トランプ氏が再選出馬を表明、「米国を偉大なままに」

Posted June. 20, 2019 09:42,   

Updated June. 20, 2019 09:42

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「米国を偉大なままに」、「さらに4年」

トランプ米大統領が18日(現地時間)午後8時、米南部フロリダ州オーランドのアムウェイ・センターで再選出馬を表明した。2万の客席をいっぱいにした支持者の歓声と熱気で、会場は熱狂に包まれた。2016年の大統領選のスローガン「米国を偉大に」と書かれた赤い帽子と真っ赤なTシャツを着た支持者は、トランプ氏の一言一言に拍手と歓呼で応えた。4年前、ニューヨークのマンハッタンで200人の取材陣に出馬を宣言した不動産財閥ではなく、世界最強大国の現大統領の力と権威が感じられた。


●フェイクニュースと社会主義を攻撃

黄色のドレスを着た夫人のメラニア氏の紹介で演壇に上がったトランプ氏は、自身に批判的な主流メディアを攻撃した。「2016年の大統領選挙は、米国の歴史の決定的な瞬間だった。メディアに尋ねてみよ。あそこにフェイクニュースがいる」とし、舞台前の取材陣を指差した。聴衆も記者席に向かって「真実を言え」と野次を飛ばした。トランプ氏は、「今日この集会に12万人が出席を申し込んだが、席が3、4個でも空けばフェイクニュースは『会場を満たすことができなかった』という記事を書くだろう」と非難した。

トランプ氏は約76分間の演説の大半を経済成果など2年半の業績、報道機関と民主党に対する非難などに割いた。貿易戦争を行っている中国に対する言及も漏れることはなかった。トランプ氏は、「米国は中国の再建を助けた。にもかかわらず、彼らは我々をかもと思った(利用しようとした)」とし、「その対象にはオバマとバイデンが含まれる」と民主党を非難した。

トランプ氏は、「米国第一」を強調し、政権1期の基調を継続する考えを表明した。中国との貿易交渉の再開や健康保険政策再整備の方針も明らかにしたが、全体的には再政権の青写真やビジョンは提示できなかったという指摘も出ている。ただし、このような言動が支持層の結集には効果を発揮している。

集会会場で会ったデービー・コジさんは記者に、「中部ウィスコンシン州ミルウォーキーから来た。大統領が議会とメディアの反対を克服し、2年半の間にした仕事は驚くべきだ。必ず再選に成功するだろう」と話した。3人の子どもを連れてきたクリス・カスティロさんも「トランプ氏は本当の政治家だ。トランプ氏の再選を望むが、主流メディアの95%が民主党の側なので容易ではないだろう」と心配した。

トランプ氏は、バイデン元副大統領など民主党候補にも、「アメリカンドリームを破壊する社会主義者」と攻撃した。1967年にキューバから移民したというマリア・デレロさん(71)も「社会主義を防ぐためにここに来た」と話した。


●家族総出動で支援

集会の最大の貢献者は大統領の家族だった。長女のイバンカ夫妻、次女のティファニー氏らも同席したが、特に長男のトランプ・ジュニア氏、次男のエリック氏が際立った。エリック氏は暑さの中で列に並ぶ支持者のために野外舞台で妻と対談を行った。トランプ氏は、「私たちは再び彼ら(民主党)をはね除けるだろう」と支持者を激励した。トランプ氏は、演説の時、妊娠中の妻のお腹を指差し、「この子も共和党員になる」と言って拍手を受けた。

トランプ・ジュニア氏は映画「ロッキー」の主題歌「アイ・オブ・ザ・タイガー」が鳴り響く中で登場した。はっきりとした声で「父が就任して600万個の雇用ができ、失業率は過去最低だ。また、1~2個のツイートでメキシコ問題も解決した」と父親の業績を誇った。

支持者は、集会会場で良い席を占めるために前日未明からアムウェイ・センターの前で夜を明かした。オーランド警察は、集会会場周辺の道路を規制し、列につくる支持者を保護するために道路側に車で壁を作った。

同日午後には強風、豪雨、30℃を超える暑さが続いた。午後4時、入場が始まった後、暑さで疲れた参加者3人がタンカーや車椅子で搬送された。会場の入口では、大統領を警護するシークレットサービス(米大統領警護隊、SS)が入場者の持ち物を2度、検査した。


朴湧 parky@donga.com