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イスラエル、ゴラン高原の入植地「トランプ高原」と命名

イスラエル、ゴラン高原の入植地「トランプ高原」と命名

Posted June. 18, 2019 08:25,   

Updated June. 18, 2019 08:25

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イスラエルが、ゴラン高原にトランプ米大統領の名前を取ったユダヤ人入植地の開発に乗り出した。AFP通信などによると、イスラエルのネタニヤフ首相は16日、ゴラン高原北西部のブルヒムに新しい入植地を建設すると明らかにし、「トランプ高原(Trump Heights)」と書かれた大型表示板の除幕式を行った。表示板には、イスラエルと米国の国旗が並んで刻まれていた。

ゴラン高原はシリア領土だが、1967年の第3次中東戦争でイスラエルが占領して併合した。欧州や中東など国際社会は不法占領と規定し、併合を認めないが、トランプ氏は3月、ゴラン高原に対するイスラエルの主権を公式に認め、論議を呼んだ。新しい入植地が建設されるブルヒムには、約30年前に旧ソ連から来たユダヤ人移民が居住している。
 
ネタニヤフ氏は、「ゴラン高原はイスラエルの土地であり、これを認めたトランプ氏の決定に敬意を表す。トランプ氏は永遠の友」と述べた。トランプ氏も同日、ツイッターに、「大変な栄誉にあずかり、イスラエルとネタニヤフ氏に感謝する」とつぶやいた。

ロイター通信などは、トランプ高原入植地の開発が計画どおり進むかは未知数だと分析した。ネタニヤフ氏が率いるリクード党が4月の総選挙で議会の全120議席のうち35議席を確保して第1党になったが、連立政府の構成に失敗し、9月に選挙が再び行われる状況にある。野党は除幕式をめぐって、「広報用のイベント」と切り下げた。野党の要人はロイター通信に、「トランプ高原というユダヤ人定着地の建設計画は法的拘束力が全くない偽りの政策にすぎない」と批判した。

一方、エルサレム裁判所は同日、公金で高級レストランの料理を注文したネタニヤフ氏の夫人に公金流用の疑いを適用し、罰金1万5千ドル(約1770万ウォン)を言い渡した。官邸料理人がいるにもかかわらず、2010~13年に外部の高級レストランから約10万ドル(約1億1800万ウォン)の料理を注文した。ネタニヤフ氏も収賄や背任などの疑いで検察の捜査を受けている。


徐東一 dong@donga.com