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プーチン氏が力を入れる「シベリア・トランス音楽祭」を韓国に紹介

プーチン氏が力を入れる「シベリア・トランス音楽祭」を韓国に紹介

Posted June. 18, 2019 08:31,   

Updated June. 18, 2019 08:31

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米ニュースチャンネルCNNを媒介に、世界をにぎわせた室内楽団・世宗(セジョン)ソロイスツが、ロシア政府が支援する「トランス・シベリア・アートフェスティバル」を韓国の舞台に紹介する。ロシアの現役バイオリン界を代表する巨匠バディム・レーピン、バイオリニスト・クララ・ジュミ・カンと一緒の「2019Hit et Nunc!エキシビションコンサート」である。7月2日、ソウル瑞草区(ソチョグ)の芸術の殿堂コンサートホールで行われる。

「Hit et Nunc!」とは、ラテン語で「今、そしてここ」という意味。世宗ソロイスツが2017年、仁川(インチョン)を基盤に始めた音楽祭だ。世宗ソロイスツは昨年3月、ロシアのプーチン大統領が全面的に支援する「トランス・シベリア・アートフェスティバル」に招待され、このフェスティバルの音楽監督であるレーピンとクララ・ジュミ・カンの共演でモスクワ、クラスノヤルスク、ノボシビルスクの3回公演を全席完売させた。今回の公演は、韓国観客の前で、当時の歓声を再現する舞台。トランス・シベリア・アートフェスティバルは、2014年に設立後、ロシアの各地での呼応とロシアの政府の支援をもとに、フランス、イスラエル、日本などで公演を行ってきた。

共演者であり、トランス・シベリア・アートフェスティバル音楽監督であるレーピンは、17歳の時、ベルギーのエリザベス女王コンクールで最年少優勝した主人公。ベルリン・フィルをはじめとする世界トップクラスの楽団と共演舞台を行ってきたし、エコクラシック賞とBBCミュージックアワードなど、世界の代表アルバム賞を受賞した。クララ・ジュミ・カンは、2009年ソウル国際音楽コンクール、2010年インディアナ国際音楽コンクールで優勝後、世界を舞台に活動してきた。

世宗ソロイスツは1994年、ジュリアード音楽院のカン・ヒョ教授が8カ国出身の若い演奏者を集めて創立した。カーネギーホールとリンカーンセンターなど、世界で500回以上コンサートを行ってきており、大関嶺(テグァンリョン)国際音楽祭と米アスペン音楽祭の常駐楽団としても活動した。2002年のクリスマスとその翌年の感謝祭は、CNNが招待した特別公演が生放送で放映された。

今回の公演では、ペルトの「タブラ・ラーサ」、マスネの「タイスの瞑想曲」、ラヴェルの「ツィガーヌ」などに続き、イグデスマンの「2台のバイオリンとチャンバーオーケストラのためのコベリア幻想曲」が韓国で初演され、チャイコフスキーの「弦楽のためのセレナーデ」でフィナーレを飾る。2万〜12万ウォン。7月4日、仁川大学講堂でも同じ内容のコンサートが開かれる。5万ウォン。今年の「Hit et Nunc!」祭は6月29日、仁川エリムアートセンターで開かれるフルーティスト・キム・スヨンの「キム・スヨンとフレンズ」の公演で始まり、7月5日、世宗ソロイスツが仁川大学大講堂で開くヴィヴァルディの「四季」の舞台で幕を下ろす。


ユ・ユンジョン記者 gustav@donga.com