Go to contents

チョン・ジョンヨン監督が発掘した韓国サッカーの「原石」の数々

チョン・ジョンヨン監督が発掘した韓国サッカーの「原石」の数々

Posted June. 17, 2019 08:45,   

Updated June. 17, 2019 08:45

한국어

国際サッカー連盟(FIFA)U-20ワールドカップ(W杯)で韓国男子サッカーでは初めてFIFA主催大会で準優勝を果たした「チョン・ジョンヨン号」は、将来韓国サッカーの大車輪となる「隠れた原石」の数々を発掘した。

代表チームのゴールを守ったGKイ・グァンヨン(20=江原)は次世代守護神に浮上した。今大会で全試合(7試合)に先発出場し、「ナンバー1GK」として活躍した。ウクライナとの決勝戦では守備陣のミスもあり3ゴールを許したが、韓国が決勝まで駒を進めることができたのは、危機一髪の場面でイ・グァンヨンの好セーブがあったからだ。

セネガルとの準々決勝でのPK戦ではセネガルの4番目のキッカーのシュートを体を張ってセーブした。エクアドルとの準決勝では試合終了直前にあったレオナルド・カンパナのヘディングを動物的な反射神経で止め、1-0勝利を守り抜いた。毎試合好セーブを見せたイ・グァンヨンに、ファンは「光のグァンヨン」という異名を付けた。

イ・グァンヨンは身長が184センチでGKにしては決して高くない。だが、丹念に努力を重ねて弱点を補った。江原の関係者は、「(イ・グァンヨンの)背が低いから制空権で負けるだろうと懸念する声もあった。だが、彼はCKなどセットプレーでの位置選定能力を磨くため、普段も個人練習を行ってきた」と話した。

イ・グァンヨンは、「背が低い選手たちに希望を与えたい。優勝こそならなかったけど、良い思い出になった。後輩たちにも切実な気持ちで大会を準備すれば『アゲイン2019』を超えて、優勝も果たせるだろう」と語った。

今大会で2ゴールを決めた長身FWオ・セフン(20=アサン)も次世代ストライカーとしての成長が見込まれている。最前線のストライカーとして活躍したオ・セフンは、アルゼンチンとのグループリーグ第3戦(2-1の韓国勝利)と日本との決勝トーナメント1回戦(1-0勝利)で連続得点を挙げた。

193センチ、85キロという恵まれた体格を持つオ・セフンは、欧州やアフリカの選手たちに当り負けしないでボールを安定的にキープする姿を見せた。MFイ・ガンイン(18=バレンシアCF)は、「セフン先輩は身長も高いし、パワーもある。守備3人くらいは体を使って簡単に追い払う」と驚きを示した。

蔚山(ウルサン)現代(ヒョンデ)高校時代から「ポスト金信旭(キム・シンウク=全北196センチ)」として注目を浴び、高い身長を使った制空権と強力な左足シュート能力を披露しながら、韓国のターゲット型ストライカーの系譜を受け継ぐ期待株に浮上した。オ・セフンは、「今大会は自分にとっては終わりではなく始まりだ。Kリーグに帰って、連係プレー能力をさらに磨きたい。それを通じてオーソドックスなターゲット型ストライカーに成長したい」と抱負を語った。


鄭允喆 trigger@donga.com