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古楽の大家が繰り広げるバロック音楽の饗宴

古楽の大家が繰り広げるバロック音楽の饗宴

Posted June. 13, 2019 08:48,   

Updated June. 13, 2019 08:48

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ジェラール・ドパルデューが主演した映画「めぐり逢う朝」(1991)は、根っからのクラシックファンだけのものと考えられていた「バッハ、ヘンデル以前のドイツ以外の」バロック音楽に対する関心の大衆化に大いに貢献した。ドパルデューが演じた作曲家マラン・マレと彼の師のサント・コロンブの音楽だけでなく、馴染みのないバロック楽器「ヴィオラ・ダ・ガンバ」への関心もこの映画によって世界的に高まった。

この映画の音楽を担当した古楽演奏の大家、ジョルディ・サバールが、「めぐり逢う朝」の主な作品を演奏する。2017年、ソウル錦湖(クムホ)アートホールでケルト音楽を披露して以来2年ぶりの来韓だ。今回は、彼が率いる合奏団「ル・コンセール・デ・ナシオン」と合唱団「ラ・カペッラ・レイアル・デ・カタルーニャ」が共演する。

1941年生まれのサバールは、バルセロナ音楽院を出て独学でヴィオラ・ダ・ガンバなど古楽器と古楽を探求した。スイス・バーゼルの「バーゼル・スコラ・カントルム」で修学した後、ここで研究し、学生に古楽の演奏技法を教えた。1987年に「ラ・カペッラ・レイアル・デ・カタルーニャ」、2年後に「ル・コンセール・デ・ナシオン」を創立し、大衆にバロック音楽の原型を生かした演奏を伝えてきた。映画「めぐり逢う朝」の興行は、彼の名前を世界に知らしめる大きな役割を果たした。「Alia Vox」レーベルから、中世音楽から古典主義音楽にいたる広大な領域のアルバムを出している。

「めぐり逢う朝」コンサートは22日、ソウル芸術の殿堂コンサートホールで開かれる。前半部では、映画「めぐり逢う朝」を飾るマレのヴィオール演奏、サント・コロンブ「2台のヴィオールのための合奏曲」の一部を紹介する。後半部では、ヴィヴァルディの「四季」の「夏」、ヘンデルの「水上の音楽」など、馴染みのあるバロック音楽を演奏する。22日の演奏には合唱は参加しない。

 

23日のソウル芸術の殿堂コンサートホールと25日の大田(テジョン)芸術の殿堂アートホールでは合唱が加わり、ペルゴレージの「悲しみの聖母」やヘンデルの「主は言われた」などバロック教会音楽の傑作を演奏する。ハンファが主催する「ハンファ・クラシック2019」で企画された。2万~5万ウォン。1544-1555。


ユ・ユンジョン記者 gustav@donga.com