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イ・ジョンウン6、LPGAツアー史上2人目の4冠を目指す

イ・ジョンウン6、LPGAツアー史上2人目の4冠を目指す

Posted June. 11, 2019 09:46,   

Updated June. 11, 2019 09:46

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小魚は逃したが、大物はまだ残っている。

10日、米国ニュージャージー州ギャラウェイのシービューホテル&ゴルフクラブ「ベイコース」(パー71)で行われた米女子ツアー(LPGA)ショップライト・クラシックの最終ラウンド。

「ホット6」イ・ジョンウン(23)が1アンダー70と失速し、レキシー・トンプソン(通算12アンダー201=米国)に1打差をリードされ2位になった。54ホール大会の第1、2ラウンドで首位を走っていた選手自身はもちろんのこと、早朝にテレビ中継を見守った韓国のファンにも悔いの残る場面だった。

先週、初のLPGAツアー優勝をメジャータイトルの全米女子オープンで飾ったイ・ジョンウンは、「全米女子オープンに続く2戦連続優勝者」に5番目に名を連ねる機会は逃した。先の4人はルイーズ・サッグス、ジェーン・ゲディス、メグ・マローン(以上米国)、パウ・セリだ。しかし、これはイ・ジョンウンがLPGAツアーでプレーする限り、毎年つかめる機会だ。

しかし、本当に価値ある珍記録は他にある。2冠(新人王、賞金王)と3冠(新人王、賞金王、年間最優秀選手)、4冠(新人王、賞金王、年間最優秀選手、平均最少ストローク賞)だ。

大前提となる新人王レースでイ・ジョンウンは圧倒的な首位(832点)だ。2位(317点)のクリスティン・ギルマン(米)とは515点差だ。全米女子オープンの優勝賞金で100万ドルを獲得したイ・ジョンウンは、今大会2位の賞金16万1223ドル(約1億9000万ウォン)を合わせて賞金ランキングも首位(151万5059ドル)に立っている。LPGAツアーの歴史で新人王が賞金王まで獲得したのは通算48勝をを挙げた「伝説」ナンシー・ロペス(62=米)を含めて3人だけだ。他の2人は2009年の申智愛(シン・ジエ)と2017年の朴城炫(パク・ソンヒョン)だ。

一方、イ・ジョンウンは年間最優秀選手ポイント(95点)と平均最少ストローク(69.64)部門では首位のコ・ジンヨン(129点=69.20)を猛烈に追い上げる2位だ。3冠(新人王、賞金王、年間最優秀選手賞)を同時に席捲したのはロペスと朴城炫だけだが、平均最少ストロークまで新人選手が獲得したのは1978年のロペスがツアー史上唯一だ。データーに表れているイ・ジョンウンのペースを考えると、ロペスと肩を並べるのも決して夢ではないような気がする。


アン・ヨンシク専門記者 ysahn@donga.com