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韓英FTAが原則的妥結、EU離脱後も無関税

韓英FTAが原則的妥結、EU離脱後も無関税

Posted June. 11, 2019 08:40,   

Updated June. 11, 2019 08:40

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英国が、欧州連合(EU)から離脱することに備えて推進されてきた韓英自由貿易協定(FTA)に韓国と英国が合意した。これにより、英国のEU離脱が現実となっても、韓国は自動車や船舶などの輸出品を英国に無関税で輸出できることになった。

兪明希(ユ・ミョンヒ)通商交渉本部長とリアム・フォックス英国際貿易相は10日、ソウル中区小公洞(チュンク・ソゴンドン)のロッテホテルで、韓英FTA交渉を原則的に妥結したと宣言した。現在英国に輸出している商品の99.6%は、韓EU-FTAによって関税がない。しかし、韓英FTAが妥結しない状態で英国がEUから離脱した場合、韓国から英国への輸出で自動車10%、自動車部品4.5%など平均4.7%の関税がかかる。

両国は、実際にEU離脱に備えて、今後3年間、原産地の概念を韓EU-FTA水準で適用することを決めた。つまり、EU離脱後3年間、英国が欧州産の材料で作った製品を英国産と認定した一方、同期間に韓国が欧州の物流基地を利用して英国に輸出しても、FTAが適用できるようにしたものだ。

さらに、EU離脱の有無により2年内に協定を改善できるようにする根拠条項を設け、エネルギー、自動車、農業など主要産業分野で協力を強化する方針だ。中小企業を支援するために輸出入時に課す行政手数料を韓米FTA水準に改善し、韓国企業に多く適用される投資ルールを今後2年内に改正できるようにした。

韓国の対英輸出規模は昨年約64億ドルで全体輸出(6054億ドル)の1.1%。輸出規模は大きくないが、自動車や船舶、自動車部品など主力商品の輸出市場という点で重要だ。昨年韓国が英国に輸出した乗用車は14億7千万ドル規模で、全輸出品の中で最大規模だった。船舶(10億7200万ドル)、海洋構造物(5億2400万ドル)、航空機部品(3億8千万ドル)、自動車部品(2億6100万ドル)などが続いた。

今年1月、英国がEUと合意なく離脱する懸念が強まると、両国の通商当局はFTAの空白を避けるために臨時措置性格のFTA推進に合意した。シン・ジヒョン産業通商資源部FTA履行課長は、「英国との貿易規模は比較的小さいが、既存の無関税の恩恵に空白が生じないよう韓英FTAを結んだ」とし、「来月正式署名を終え、10月に予定されたEU離脱前にFTAが発効されるよう批准手続きに努める」と話した。


宋忠炫 balgun@donga.com