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国内初のLPG型SUV、ルノーサムスンが会心の一撃

国内初のLPG型SUV、ルノーサムスンが会心の一撃

Posted June. 10, 2019 08:19,   

Updated June. 10, 2019 08:19

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ルノーサムスン自動車が、国内では初めてLPGエンジンを搭載したSUV「ザ・ニューQM6LPe」を発売した。釜山(プサン)工場のストライキで減少した販売量を挽回できるのかに注目が集まる。

ルノーサムスンは9日、QM6LPeの事前予約を10日から開始すると明らかにした。QM6LPeは従来のディーゼル型QM6LPeのマイナーチェンジ(フェイスリフト)モデルで、国内市場唯一のLPG型SUVだ。

QM6LPeは、トランクに円筒型燃料タンクを積んでいる一般のLPG車両とは異なり、ドーナツ型(ドーナツタンク)の燃料タンクを搭載。ドーナツタンクは、ルノーサムスンが約200億ウォンを投じて2年かけて開発した燃料タンクで、トランクの床下やスペア・タイヤ用の空間に装着可能だ。燃料タンクがトランクのスペースを占めないため、ガソリン車両のようにトランク空間が活用できる。また、ドーナツタンクの位置を座席部より下に設計することで、後方衝突事故でも後部座席まで燃料タンクが食うことはない。また、従来の円筒型タンクより軽くて高硬度の鋼板を採用してタンクの厚みを15%増しにすることで安全性を大幅改善したと、会社側は説明した。

ルノーサムスン側は「QM6LPeはLPG60リットルで500キロ以上の走行が可能」とし、「LPG価格はガソリンの半分以下なので燃料費の節減はもちろんガソリンエンジンと似たような出力を上げる技術を取り入れているため、走行性能に優れている」と説明した。

現在、ルノーサムスンは、労使間賃金交渉の異見による労組ストライキと新車不在など悪材料が重なり、内需販売が振るわない。先月の内需販売量は、前年同月対比16.5%減少した6130台で、国内完成車メーカーのうち最も低い成績だった。ルノーサムスンは、今月、中型セダン「SM5アデュ」を発売、内需回復に力を入れている。SM5アデュは、1998年に発売したSM5のクラシックモデルで、2000台限定販売だ。SM5クラシックと同じ仕様で価格は、自動車取得税引き下げ適用価格より155万ウォン安い2000万ウォンの設定だ。


ピョン・ジョングク記者 bjk@donga.com