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江華島の碩陵古墳から高麗の香炉ー石像など発掘

江華島の碩陵古墳から高麗の香炉ー石像など発掘

Posted June. 04, 2019 09:25,   

Updated June. 04, 2019 09:25

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高麗王室、第21代熙宗(在位1204〜1211年)のお墓、江華島の碩陵(ソクヌン=史跡369号)の東側から鉄製の香炉と動物の石像など、当時の埋葬文化を物語る遺物が大量に検出された。

国立江華文化財研究所は、今年3月から実施された碩陵周辺の古墳群発掘調査で、3日、鉄製香炉の足の部分と陶器の壺、羊と虎の形で石を彫った石羊と石虎、文臣や武臣を象った石人像などを発見したことを明らかにした。

陶器の壺は口と胴が広くて首が短い典型的な高麗様式のものだ。研究所の説明によると、陶器の壺と動物模様の鉄製香炉は建物を立てる際、土地の気の流れを整え、安全を祈願するための地鎮の具であると推定される。また陵の周辺からは立ち姿の動物を彫刻した石獣と石人像が発見され、高麗時代のお墓の構造を明らかにするための基礎資料が確保できたという。

熙宗は先代の神宗(在位1197〜1204年)時代から国政を牛耳っていた重臣の崔忠献を取り除こうとしたことが頓挫し王座から退かれ、死後は流刑地の江華島に葬られた。高麗王朝は熙宗が亡くなる5年前の1232年、モンゴルからの侵攻に備え江華に朝廷を移し、39年間都となった。


柳原模 onemore@donga.com