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今季絶好調のSK・金広鉉、30代のエースは大リーグへの夢を捨てていない

今季絶好調のSK・金広鉉、30代のエースは大リーグへの夢を捨てていない

Posted May. 23, 2019 08:31,   

Updated May. 23, 2019 08:31

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「機会が与えられれば、もう一度夢に向かって走りたいです」

22日、ソウルの蚕室(チャムシル)球場で会ったSKのエース、金広鉉(キム・グァンヒョン=31)の眼は、遠くを見ていた。21日の敵地LG戦で6回2失点と好投し、7勝目(1敗)を挙げた金広鉉は、メジャーリーグ進出の夢について、慎重に口を開いた。

これまでメジャーリーグ進出のチャンスは2度あった。最初は、7シーズンを終えて海外進出資格を獲得した2014年シーズン終了後だった。当時SKは、ポスティングシステム(非公開競争入札)を通じた米国進出を認めた。サンディエゴ・パドレスが200万ドル(約24億ウォン)を提示し、金広鉉のメジャーリーグ進出は現実味を帯びてきた。だが、細部の条件で意見の相違が埋まらず、金広鉉は国内残留を宣言した。

2年後の2016年シーズン後に自由契約選手(FA)になったが、今度は左肘負傷が足を引っ張られた。メジャーリーグ進出を断念し、4年総額85億ウォンでSKに残ることにした。

30歳代になったが、最近の投球内容だけを見れば、十分メジャーリーグ進出を狙えるレベルだ。手術の後遺症から完全に回復し、パワーに貫禄まで見せつけながら韓国人投手の自尊心を守っているからだ。

今年、KBOリーグの各球団は外国人投手で先発ローテの1番手と2番手を組んでいる。しかし、SKのエースは、誰が何と言おうと金広鉉だ。先発投手を評価する代表的な指標の一つである、投球イニングでは上位10人のうち金広鉉が韓国人選手では唯一名前を連ねている。21日現在、63回3分の2イニングを投げて4位だ。この他にも奪三振は73個で1位、勝利数も1位タイ(7勝)、防御率は9位(3.25)につけている。

以前より強くなったのは、スプリッターやカーブなどスローボールを球種に入れて緩急の調整が可能になったからだ。昨年までは、直球とスライダーを主に投げるツーピッチ投球で、力づくで打者を圧倒しようとした。このため、体調が不良だったり制球が乱れる日は投球数が増えることがしばしばだった。

しかし、スプリッターとカーブがレパートリーに入れれから事情が変わった。21日のLG戦でも最速150キロの速球と103キロのスローカーブを使って、打者のタイミングを奪った。120キロ台のスプリッターでは何度も三振を奪った。この日投げた計92球のうち22球(スプリッター14球、カーブ8球)がスローボールだった。金広鉉は、「球種を増やした手応えは十分だ。体力を温存しながらより長いイニングを消化できるようになった」と話した。

金広鉉は2021年シーズンが終わったら再びFAになるが、球団の了解があれば、より早い時期から米国行きを打診してみることができる。金広鉉のメジャーリーグ進出が実現すれば、柳賢振(リュ・ヒョンジン=32、ロサンゼルス・ドジャース)との先発対決もあり得る。KBOリーグで最高の左腕の座を争った二人は、韓国では一度も対決したことがない。2010年5月23日にハンファとSKは、柳賢振と金広鉉を先発予告したが、大田(テジョン)球場に雨が降り、二人の直接対決は実現しなかった。


李憲宰 uni@donga.com