Go to contents

大統領府、21日に在韓米軍司令官と駐留経費問題-北朝鮮挑発を議論

大統領府、21日に在韓米軍司令官と駐留経費問題-北朝鮮挑発を議論

Posted May. 21, 2019 10:29,   

Updated May. 21, 2019 10:29

한국어

トランプ米大統領の訪韓を約1ヵ月後に控え、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が21日、ロバート・エイブラムス韓米連合司令官兼在韓米軍司令官と鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官ら韓米軍の主要指揮官を大統領府に招待し、昼食懇談会を開く。文大統領が、韓米軍指揮部を大統領府で共に招待するのは就任後初めて。

韓米首脳会談で在韓米軍駐留経費負担問題が対話のテーマになると予想される中、北朝鮮のミサイル挑発と南北軍事合意の履行、韓米連合司令部の移転などをめぐる微妙な雑音を静めるための布石とみられている。

大統領府関係者は20日、「今回の昼食会は、韓米軍首脳部への激励のために設けられた席」とし、「在韓米軍指揮部の一部交代に伴ってかなり前から準備された」と話した。在韓米軍からは、エイブラムス氏とケネス・ウィルズバック副司令官、ジェイムズ・ルックマン企画参謀部長、トニー・バンファイン特殊戦司令官、パトリック・ドナフー米第8軍作戦部司令官らが参加する。韓国軍からは、鄭氏と朴漢基(パク・ハンギ)合同参謀本部議長、崔秉赫(チェ・ビョンヒョク)韓米連合司令部副司令官のほか、第3軍参謀総長と海兵隊司令官が参加する予定だ。

文大統領がエイブラムス氏と会うのは今回が初めて。文大統領は就任直後の2017年6月に韓米連合司令部を訪問し、昨年11月には離任するビンセント・ブルックス前在韓米軍司令官を大統領府に招待し、茶談会を開いて感謝を表した。

韓国戦争に参戦したクレイトン・エイブラムス元米陸軍参謀総長の3番目の息子で、米国の代表的な軍名門の家柄であるエイブラムス氏は、知韓派とされる前任のブルックス氏とは違って、対北朝鮮強硬派とされる。エイブラムス氏は3月末、米下院軍事委員会公聴会で、北朝鮮に対して「私たちが観察した北朝鮮の活動は非核化と合致合しない」と指摘した。

最近の北朝鮮の挑発に対しても、在韓米軍は韓国政府とは違って、「弾道ミサイル」と暫定結論を下した。政府の一部でも、板門店(パンムンジョム)共同警備区域(JSA)の自由往来が遅れるなど、南北軍事合意の履行に対するエイブラムス氏の強硬な態度に対して不満があるという。さらに、在韓米軍が3月に高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)事業計画書を提出した中、THAADの正式配置や連合司令部の移転などの問題も残っている。

 
文大統領が就任後初めて韓米軍首脳部を共に大統領府に招待したのも、このようなムードの中、在韓米軍の声を聞いて韓米同盟のムードを確かにするためと考えられる。

今回の昼食会が、トランプ氏の訪韓前に開かれることも注目される。トランプ氏は最近、「裕福な国を守るために50億ドルかかるのに、その国は5億ドルしか出さない」とし、韓国政府の駐留経費負担に対する不満を述べた。ブルックス氏は2017年11月、国賓訪韓したトランプ氏に韓国が費用の90%を負担する米軍基地、京畿道平沢(キョンギド・ピョンテク)の「キャンプ・ハンフリー」を案内し、韓国の経費負担は少なくないと説明したという。

政府筋は、「来月トランプ氏が訪韓するので、ムードづくりにも役立つだろう」とし、「今後の戦時作戦権返還の協力を求め、韓半島の平和を支えたこれまでの努力をねぎらう」と話した。


ムン・ビョンギ記者 ソン・ヒョジュ記者 weappon@donga.com · hjson@donga.com