Go to contents

餃子に次いで海苔…CJが新しい食べ物で勝負

餃子に次いで海苔…CJが新しい食べ物で勝負

Posted May. 21, 2019 10:30,   

Updated May. 21, 2019 10:30

한국어

CJ第一(チェイル)製糖が、「食品産業の半導体」と呼ばれるグローバル海苔市場の攻略に乗り出している。ヒット商品として定着した「ビビゴ餃子」に続き、次世代成長エンジンとして海苔を打ち出している。お菓子で作られた海苔の味に世界の人々が目覚め始めたからだ。2017年に5億ドル(約5967億ウォン)を初めて越えた韓国国内海苔の輸出額は、2024年には二倍に成長すると予想される。

CJ第一製糖は、グローバル生産設備の確保に力を入れている。20日、CJ第一製糖は東南アジア地域の海苔市場を攻略するために、ベトナム海苔工場の設備を既存の3倍規模に増やしていると明らかにした。年間50トン規模の生産量を150トンに増やす工事だ。今年の下半期(7〜12月)の完成が目標だ。米西部地域にも、同様の時期に工事を終える予定で海苔工場を建設している。

海外生産設備の拡大だけでなく、CJ第一製糖は先月初め、国内最大の海苔生産会社の一つであるサムヘ商事の株式を80%確保した。昨年から計738億ウォンを投資している。1968年に設立されたサムヘ商事は、20件余りの海苔関連特許を持っているほど、海苔についての専門性を持った企業だ。

2006年、海苔産業に参入したCJ第一製糖は、世界市場攻略のためのロードマップを作成するために最近、本社にタスクフォース(TF)を立ち上げた。海苔だけを研究する人材を、既存の2人から6人に増やし、研究開発(R&D)にも拍車をかけている。CJ第一製糖の関係者は、「国内外を網羅する生産環境を造成する一方、サムヘ商事のノウハウを活用して、グローバル市場での売上を上げていきたい」と説明した。

CJ第一製糖が海苔に注目しているのは、グローバル海苔市場の高い成長の可能性のためである。韓国農水産食品流通公社(aT)によると、国内外の苔輸出規模は、2024年は10億ドル(約1兆1932億ウォン)に達すると予想される。2007年は49カ国だった海苔輸入国は、昨年は136カ国(韓国貿易統計振興院の資料)に増えた。これまで、北東アジア地域の人々だけが食べていた海苔が、健康的スナックとして注目され、世界的に人気を集め始めたからだ。おつまみとしても注目されている。欧米人が海苔を「ブラックペーパー(Black Paper)」と呼んでいた時代は終わったのだ。

海苔の商業的原料生産が韓国と日本、中国の3カ国のみが可能である点も、CJ第一製糖が海苔を次世代エンジンの一つに選んだ理由だ。韓国の海苔は日本に比べて価格が安く、お菓子用途にするに適切な厚さを持っている。日本の海苔は厚いため、おにぎりや寿司用に多く使われ、中国の海苔は出汁料理に使う用途として主に作られる。2000年代以降、海苔の輸出国に浮上したタイは、その原料を韓国、中国、日本から輸入後、加工して東南アジア地域に販売している。

CJ第一製糖の戦略が、国内海苔産業を一ランク発展させる契機となるか注目が集まっている。海洋水産部は2017年9月に「海苔産業発展方案」を発表し、△零細な産業構造の改善、△高付加価値新製品の開発が必要、△品質衛生管理の強化などが必要だと指摘した CJ第一製糖の関係者は、「現在、菓子用海苔はタイが、寿司用海苔は日本が主導している」とし、「今後、海苔がKフードの一つの柱として定着するよう、R&Dを強化したい」と語った。


黃聖皓 hsh0330@donga.com