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林東赫、キム・スヨン氏が3年ぶりに「デュオコンサート」

林東赫、キム・スヨン氏が3年ぶりに「デュオコンサート」

Posted November. 23, 2018 07:30,   

Updated November. 23, 2018 07:30

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「プライドが高く、冷たいかと思ったが、考えが深く、親切だった」(キム・スヨン氏)

「良い人と思っていたが、実際にそうだった。期待ほどではなかったけれど(笑)」(林東赫氏)

18日午後、ソウル瑞草区(ソチョク)の芸術の殿堂IBKホールで開かれたピアニストの林東赫(イム・ドンヒョク)氏とヴァイオリニストのキム・スヨン氏の「クラン・デュオ」コンサート。演奏以外で「ハンカチの共有」が話題になった。林氏が汗を拭いたハンカチをキム氏が受け取り、額と首を拭いたのだ。

 

公演に先立ち16日、ソウル江南区(カンナムク)練習室で会った2人は、軍隊同期のようだった。各々ドイツ・ベルリンから来てソウルで会ったが、挨拶なく日常会話を交わした。2人は2015年、「シューベルト・フォー・ツー」で息を合わせて以来3年ぶりに国内デュオ舞台に立った。モーツァルト、シューベルト、ベートーベンのヴァイオリンソナタの代表曲を順に演奏した。すべてが慎重だった初めてのデュオ舞台とは違って、今度は気楽に意気投合した。同じ都市に居住し、時々食事をして、音楽や悩みを語り合ったおかげだ。

 

「2人とも個性がはっきりしていて、水が流れるように息がぴったり合うわけではありません。強さと強さがぶつかって出る微妙な味が魅力だと思います」(キム氏)

「同感です。私たちのデュオ舞台は、(平易な)チャンバー・オーケストラのスタイルではありません。実際、私より伴奏の演奏がヴァオリニストの立場では共演しやすいでしょう」(林氏)

ベルリンは最近、クラシック演奏家の「集合所」になっている。ピアニストのソン・ヨルウム、チョ・ソンジン、キム・ソンウク、ソンウ・イェグォン、チェリストのイサン・エンダース、ヴァオリニストのイ・ジユン氏らが居住している。皆が互いに有難い存在だ。キム氏は、「バッハで苦しんでいた時、電話をかけると、林氏もバッハで苦労していた。『引退すべきか』と冗談を言っていたら自然に気が晴れた」と話した。

2人の最近の話題は「30代」。10代、20代より劣る体力やリズム感を音楽の円熟味で埋めなければならない重要な時期だ。林氏は、「死ぬほど練習しなくても公演会場には立つことができる。しかし、安住した瞬間、演奏者の生命は終わる」とし、「一生自分をいじめ、練習に邁進することが演奏者の宿命ということを最近受け入れた」と語った。キム氏は、「音一つに髪の毛を掻きむしった20代が過ぎ、少し余裕を持つようになった。今はできることに集中する」とし、「特に良い演奏は良い人から生まれるという真理を悟った」と話した。

「開かれた心で経験と思考の地平を広げようと努力している。最近では陶芸を習ったが、土を触る瞬間これだと思った。消える音と違って手に何かが残る感じが印象的だった」(キム氏)

「時々、1980、90年代の歌謡を聞いて楽しんでいます。音楽と日常のバランスの間で長く良い演奏をしたいです」(林氏)


李雪 snow@donga.com