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ハスペル氏、平昌五輪時に極秘訪韓

Posted April. 05, 2018 08:42,   

Updated April. 05, 2018 08:42

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米中央情報局(CIA)長官に指名されたジーナ・ハスペル氏が2月、平昌(ピョンチャン)冬季五輪期間中にCIA副長官として極秘に訪韓していたことが分かった。

CIAの対北朝鮮専門組織「コリアミッションセンター」(KMC)」センター長のアンドリュー・キム氏が、平昌五輪期間に韓国で情報活動したというが、当時有力なCIA次期長官とされた米情報機関のナンバー2が直接、韓国当局と北朝鮮問題を調整したということである。

 

3日、北朝鮮事情に詳しい消息筋によると、ハスペル氏は平昌五輪期間に訪韓し、徐薫(ソ・フン)国家情報院長ら政府当局者に会い、急に対話ムードに旋回した北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の考えを把握するのに集中したという。

五輪閉会後、韓国の対北朝鮮特使団が平壌(ピョンヤン)に続きワシントンを訪れ、米朝首脳会談開催のメッセンジャー役をしたが、この前にハスペル氏が韓国を秘密裏に訪問し、事前に情報収集をしてムードを探っていたということである。キム氏は平昌五輪期間中に韓国で徐氏に極秘裏に会ったが、ハスペル氏も同席したと見える。徐氏は、特使団として訪朝した後、ワシントンに行った時もハスペル氏に会った。

特に、ハスペル氏が当時、北朝鮮応援団と一緒に来たメン・ギョンイル統一戦線部副部長(次官級)といかなる方法であれ接触した可能性も指摘されている。

ある情報筋は、「CIA副長官とメン氏はクラスが合わない。しかし、重大な時だったので、メン氏がキム氏に会った後、ハスペル氏が関連報告を受けただろう」と話した。

 

実際、トランプ米大統領は先月9日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の米朝首脳会談の提案を受け入れる過程で、CIAなど別途の情報チャンネルを通じて北朝鮮側の提案内容を事前に把握していた。ハスペル氏の訪韓もこのような作業の一環と見られる。

ハスペル氏の極秘訪韓は、トランプ氏が本格的な非核化交渉でCIAチャンネルを前面に出すというシグナルと見える。今後のリレー首脳会談の局面で、徐薫国家情報院長―ハスペルCIA長官―金英哲(キム・ヨンチョル)統一戦線部長ら南北米情報機関トップの役割がより重要になるという観測が流れている。


張寬錫 jks@donga.com · 黃仁贊 hic@donga.com