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海外販売を禁止してきた米国偵察機、韓国の要請で承認を検討

海外販売を禁止してきた米国偵察機、韓国の要請で承認を検討

Posted November. 03, 2017 07:27,   

Updated November. 03, 2017 09:07

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トランプ米大統領の訪韓(7~8日)を控え、先月末に開催された韓米定例安保協議会(SCM)で、韓国がJSTARS(E8C)地上監視戦略偵察機の販売を米国に公式に要請したことが確認された。

JSTARSが導入・配備されれば、ミサイルを搭載した移動式発射台(TEL)や放射砲など北朝鮮地上軍の動向を隅々まで追跡・監視することができる。

2日、政府筋によると、韓国はこれまでSCMで、JSTARSをはじめとする最先端兵器の導入の意向を米国に伝えてきた。宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官は、北朝鮮の核・ミサイルに対応するための核心兵器としてJSTARSを最優先で言及したと、同消息筋は伝えた。

JSTARSは、米国が海外への販売を禁止する高度な戦略兵器だ。しかし米国側は、韓国の要請を前向きに検討するという反応を示したという。JSTARSの韓国への販売の可能性を示唆したのだ。韓米はSCM共同声明で、韓国軍の米最先端兵器の導入・開発の協力を強化することで合意したと明らかにした。

軍内外では、韓米首脳間の関連協議を考慮して、米国が前向きな態度を示したと見ている。これに先立ち、文在寅(ムン・ジェイン)大統領とトランプ大統領は9月21日(現地時間)、ニューヨークで首脳会談を行い、韓国軍の最先端軍事資産(兵器)の獲得と開発の協力を強化することで合意した。

9月初めにも両国首脳は電話会談で関連内容を話し合った。当時ホワイトハウスは、「トランプ大統領が、数十億ドルにのぼる米国産軍事装備の購入を望む韓国の計画を『概念的に承認(conceptual approval)』した」という声明を発表した。その後、トランプ大統領もツイッターを通じて、「日本と韓国が米国から最先端軍事装備を以前よりも多く購入することを許容する」と再度、明らかにした。

湾岸戦争やイラク戦などで真価を発揮したJSTARSは、延坪島(ヨンピョンド)砲撃挑発直後の2010年11月の韓米合同演習に初めて投入され、北朝鮮軍の動向を監視した。先月、米原子力空母打撃群などが参加して東海(トンへ、日本海)・西海(ソヘ・黄海)上で行われた韓米海上合同演習でも韓半島に展開した。



尹相虎 ysh1005@donga.com