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王毅外相「現実認識を正しく」、THAAD撤回を強く迫る

王毅外相「現実認識を正しく」、THAAD撤回を強く迫る

Posted June. 30, 2017 08:45,   

Updated June. 30, 2017 08:45

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文在寅(ムン・ジェイン)大統領と米国のトランプ大統領の韓米首脳会談を2日後に控えた28日、中国の王毅外相が文大統領の対中特使だった李海チャン(イ・ヘチャン)元首相に秘密裏に会って、現実認識を正しくし、高高度防衛ミサイル(THAAD)配備決定を完全に撤回するよう強く迫ったという。

29日、外交筋によると、李氏は28日、中国・北京で非公開で王外相と面談した。先月19日に特使として北京を訪れて習近平国家主席と面談したが、1ヵ月後に「アジア相互協力信頼醸成措置会議」非政府フォーラムに出席するために再び訪中していた。

王外相は面談で、韓国は米国のミサイル防衛システム(MD)に編入されてはならないとし、THAADが米国のMDの一環という認識も示したという。側近の李氏を通じて文大統領に「中国の立場はTHAAD延期ではなく撤回」と再び強調したのだ。

習近平政府は、文政権発足に期待を寄せた。中国外交当局者は記者団に対して、「中韓の相性がいいと考える」とまで話した。しかし、韓米首脳会談を控えて文大統領が米国にTHAAD撤回ではないとの立場を明らかにすると、「現実認識を正しく」と不満を伝えたのだ。

来月初めのドイツ・ハンブルグでの主要20ヵ国・地域(G20)会議を機に開催が予想される韓中首脳会談で、習主席が文大統領にTHAAD撤回を強く迫るという予告でもある。会談場所はハンブルグではなくG20会議直前に両首脳が滞在するベルリンになりそうだ。



尹完準 zeitung@donga.com