GS建設は22日、シンガポールで14億6000万ドル(約1兆7000億ウォン)規模の公共交通車両基地工事「T301」プロジェクトを受注し、 21日に契約を交わしたと発表した。シンガポール陸上交通庁(LTA)が発注したT301とは、シンガポール・チャンギ国際空港周辺に32万平方メートル 規模の地下鉄・バス車両基地を建設する工事だ。LTAが発注したプロジェクトの中では過去最大規模となる。
この事業は、世界初「ビル型車両基地」工事としても注目を集めている。一階構造の一般的車両基地と異なって、ここは地下1〜2階の地下鉄基地と、地 下1階〜地上4階のバス基地からなる複合施設として建設される。GS建設は2024年まで、車両基地と共に長さ1.45キロの連結トンネルを完成する予定 だ。
GS建設の林炳鏞(イム・ビョンヨン)社長は、「複数の地下鉄工事を成功裏に手がけたことで、シンガポール政府から施工能力を認めてもらった」と言い、「これからも、この地域市場に積極的に進出し、韓国建設の存在感を高めていきたい」と語った。
三星物産も同日、シンガポール地下鉄・トムソン線のT313区間工事を受注したと明らかにした。LTAが発注したこの工事の総工事費は6億1000 万ドル(約7100億ウォン)規模だ。三星物産は今月末から2024年まで、シンガポール東南部のシリン地域を貫通する1200メートルの地下トンネルや 停留所1ヵ所を建設する予定だ。
トンネルの上を川が通るT313区間は、全路線の中でもややこしい工事区間と言われている。河の流れを変えながら、複数の曲線線路を建設しなければ ならない難しい区間とも言える。三星物産の関係者は、「安全を最優先に打ち出した受注戦略に、発注先が高い点数を付けたらしい」と語った。
三星物産はこれまで、シンガポールで7件の地下鉄工事と2件の地下高速道路工事を受注するなど、地元の発注先から高い信頼を得ている。GS建設も、シンガポール地下鉄工事だけで計3兆2000億ウォンの受注額を獲得している。
천호성기자 チョン・ホソン記者 thousand@donga.com