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北朝鮮の崔竜海氏が再び権力の中心に

Posted December. 31, 2015 07:40,   

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北朝鮮の金養建(キム・ヤンゴン)労働党書記の死(29日)は、権力から遠ざかっていた崔竜海(チェ・リョンヘ)前党書記が復帰する契機になった。また、金正恩(キム・ジョンウン)労働党第1書記の信任を得ていた金書記が死去したことは、内部再編で新進勢力を全面的に導入する契機になるという観測も流れている。

北朝鮮が発表した国家葬儀委員会の名簿に崔氏の名前を含まれた。呼称順も金第1書記で始まり、金永南(キム・ヨンナム)、黄炳瑞(ファン・ビョンソ)、朴奉珠(パク・ポンジュ)、金己男(キム・ギナム)に続く6人目だった。先月8日、李乙雪(イ・ウルソル)人民軍元帥の葬儀委員名簿に名前がなく、粛清説が流れた崔竜海氏は、同月24日、国家情報院国会情報委員会の報告で、白頭山(ペクトゥサン)発電所崩壊事故の責任を負って革命化教育を受けていることが確認された。

1998年、「南朝鮮安全企画部の金を受け取った」疑いで処罰された崔竜海氏は、5年余りで復権した。今回は2ヵ月も経たない短い期間で復帰したため、崔氏がどのような重責を担うのか注目される。世宗(セジョン)研究所統一戦略研究室の鄭成長(チョン・ソンジャン)室長は、「金第1書記が寛容な人事で、恐怖政治で悪化した自分のイメージを改善しようとしている」と分析したが、崔氏の復権は権力再編の信号になるという見方が多い。

政府は、昨年10月の仁川(インチョン)アジア大会の時、金第1書記の指示によって突然仁川を訪れた「3人衆(黄炳瑞、崔竜海、金養建)」の交錯した運命が来年の北朝鮮の権力再編に影響に及ぼすと予想した。軍序列1位の黄炳瑞総政治局長は今年、政治局常務委員や中央軍事委員会副委員長、国防委員会副委員長など核心要職を務めた。しかし、「かかし」という指摘もあり、崔氏が求心点になる可能性も排除できない。崔氏は次帥の階級章を付けた姿も見られたが、青年同盟を中心に経歴を築いてきた非軍部要人に分類される。金正日(キム・ジョンイル)総書記時代に権力が集中し「肥大化した」軍を牽制し、労働党を正常化する役割を担う可能性もあるということだ。特に、北朝鮮は来年5月に第7回党大会を招集するので、注目される。政府関係者は、「来年政権5年目を迎える金第1書記が第7回労働党大会を控えて断行する金正恩親衛権力の再編・世代交代は、迅速かつ強度を増すだろう」と話した。