Go to contents

[オピニオン]偽装転入は誰でもできるものではない

[オピニオン]偽装転入は誰でもできるものではない

Posted March. 04, 2015 07:17,   

한국어

2000年に首相の、2005年に長官の人事聴聞会が導入されて以来、多くの首相候補、長官候補が偽装転入のために辞退した。2002年、張裳(チャン・サン)、張大煥(チャン・デファン)首相候補が相次いで落馬し、さらに李憲宰(イ・ホンジェ)経済副首相、申載旻(シン・ジェミン)文化体育観光部長官、李東洽(イ・ドンフプ)憲法裁判所長、金秉𨛗(キム・ビョングァン)国防部長官候補らが本人や配偶者の偽装転入(疑惑)が明らかになった。一方、鄭雲燦(チョン・ウンチャン)首相、閔日栄(ミン・イルヨン)最高裁判事、李貴男(イ・クィナム)法務部長官、任太熙(イム・テヒ)労働部長官らは、偽装転入の前歴が明らかになったものの、無事に聴聞会を通過した。

◆偽装転入をしても誰かは聴聞会を通過し、誰かは通過できない。その基準は何か。世論は概ね不動産投機やマンション分譲、再開発に関連した偽装転入には冷ややかだが、子どもの学区のためなら教育熱が激しい韓国の情緒ゆえ容認するようだ。厳密に言って、偽装転入は3年以下の懲役または1000万ウォン以下の罰金刑を受ける違法行為だ。にもかかわらず、子どもの教育のための偽装転入は構わないという認識はどうして生まれたのだろうか。

◆その基準は、李明博(イ・ミョンバク)前大統領で作られた可能性がある。李前大統領は、大統領選候補時代、3人の子どもの教育問題で5回偽装転入したことを謝罪し、国民は彼を大統領に選んだ。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府末期の2007年には、李圭用(イ・ギュヨン)環境部長官候補が偽装転入を認めたにもかかわらず、野党ハンナラ党が当時、李明博氏の大統領選候補を意識したのか、「問題にする必要はない」とした。偽装転入も党利党略によって解釈するのが政界だ。

◆長官聴聞会を控え、柳一鎬(ユ・イルホ)国土交通部、兪奇濬(ユ・ギジュン)海洋水産部長官候補が子どもの教育のために、洪容杓(ホン・ヨンピョ)統一部長官候補は夫人のマンション分譲のために住所を移した事実が明らかになった。これまでの暗黙の基準どおりなら、投機目的で偽装転入をした洪候補は辞退しなければならない。しかし、偽装転入を認めて謝罪すればそれまでという考えのようだ。朴槿恵(パク・クンヘ)政府では、住民登録法の主務である鄭宗燮(チョン・ジョンソプ)安全行政部長官も偽装転入の前歴がある。偽装転入は高級公職者の共通必修科目と皮肉る声も聞かれる。

鄭星姫(チョン・ソンヒ)論説委員 shchung@donga.com



shchung@donga.com