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中国中央テレビのスターアンカーが逮捕

Posted July. 14, 2014 03:07,   

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昨年6月、中国訪問を控えた朴槿恵(パク・クンヘ)大統領を大統領府でインタビューした中国中央テレビ(CCTV)の看板アンカー、芮成鋼氏(37)が11日夜、生放送番組の直前に検察に連行されたと、財新網が12日付で報じた。芮氏が所属する経済チャネル・中国中央テレビ2の李勇副総監(副責任者)と制作者1人も連行された。

芮氏は、不正容疑で逮捕されて取調べを受けている中国中央テレビ2の責任者、郭振璽総監との関係がうわさされている。李副総監の事務所からは、現金100万人民元(約1億6400万ウォン)以上が発見された。

今回の連行は電撃的だった。11日午後8時30分の生放送「経済情報聯播」が始まる前の7時39分に、「芮成鋼と謝穎穎が進行を務める」という内容が放送局の公式「微博」(中国版ツイッター)に書き込まれた。しかし、番組が始まった時、芮氏が座っていた左側の席には謝氏が座り、右側にはマイクだけ置かれていた。「経済情報聯播」の責任者は、「番組が始まる前に芮氏が突然いなくなった。携帯電話もつながらず連絡が取れなかった」と話したと、財新網は伝えた。

李副総監は11日、15日からブラジルで開かれるブリックス(BRICS、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ共和国)首脳会談を生中継するために、昼食を終えて事務所を出てブラジルに出発したが、空港の税関で連行されたという。

芮氏は昨年、朴大統領をインタビューした時、朴大統領が自分に「人生を生き、道理に反することなく、気持ちを楽に努力すればいい(人生在世、只求心安理得就好了)」と書いてくれたと、自分の「微博」を通じて明らかにした有名人だったが、反腐敗の刃を避けることはできなかった。

芮氏これまで、朴大統領など国家元首約30人と米国の経済専門誌フォーチュンが発表する世界500大企業の最高幹部約300人にインタビューするなど、中国中央テレビの看板アンカーだった。芮氏は、遼寧省大連で開かれる「夏季ダボス・フォーラム」や海南島で開かれるボアオ・フォーラムで進行を務めた。優秀なアンカーに与えられる賞も多く受けた。

また芮氏は、2010年11月のG20ソウル首脳会議で、米国のオバマ大統領が記者会見をした際、指名されなかったにもかかわらず手を挙げて、「私は中国人だが、アジア人を代表して質問する」と述べ、注目された。翌年11月には、大連のダボス・フォーラムに出席したゲイリー・ロック駐中米国大使(当時)が北京からエコノミーで来たことに対して、会議で「米国が中国に借金が多いためですか」と挑発的な質問をしたこともある。

スターアンカーが連行され、中国中央テレビに対する反腐敗司正が注目を浴びている。最高人民検察院は6月1日、郭振璽総監と制作者の田立武を収賄の容疑で取調べていることを明らかにした。郭総監は、中国中央テレビ2が毎年消費者の日である3月15日に放送する告発番組で主に外国企業をターゲットにして悪名が高かった。H社など韓国企業も対象となった。昨年12月には、中国中央テレビの副社長だった李東生前公安部副部長が不正容疑で逮捕され、取調べを受けている。