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「尻が痛くて飛び出してきた」 とんでもない船長の言い訳

「尻が痛くて飛び出してきた」 とんでもない船長の言い訳

Posted April. 21, 2014 04:52,   

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沈没するセウォル号に乗客をほったからしたまま、先に脱出した船長や乗組員が、救助直後、身分を隠していた情況が確認された。彼らは、海洋警察の取調べで、「尻が痛くて、先に脱出してきた」と供述したり、「『救助や活躍記』を調書に盛り込ませてほしい」と署名を拒否するずうずうしい姿を見せた。

東亜(トンア)日報の取材チームが16日午後7時基準で作成された「1回目の救助者リスト」を、セウォル号の乗組員の名簿と対照した結果、船長のイ・ジュンソク容疑者(69、拘束)や乗組員11人の身分が、「乗組員」ではなく、「一般人」、または、「未詳」と記載されていた。1回目の救助者リストは、海洋警察や軍関係者らが16日、全羅南道珍島郡(チョンラナムド・チンドグン)彭木(ペンモク)港を回りながら、救助された生存者らに、名前や職業を尋ねて作成した。

救助されたセウォル号の乗組員18人中、このリストの含まれたのは13人だったが、このうち、1技師のソン某氏(58)などの5人だけが、「乗組員」と分類されていた。残りの8人中、船長のイ容疑者と機関長のバク某容疑者(48)など3人は、「一般人」と記録されており、操舵手のオ某氏(58)など5人は、職業欄が空欄となっている。

当時、救助者リストを作成した海洋警察は、フィリピン人歌手のE氏(45)も、「乗組員」に分類するほど、乗組員の身分を特別に気をつけて記録していたという。船長のイ容疑者など、乗組員8人が、乗客や舟を捨てて、先に脱出した事実が明らかにならないよう、わざと身分を隠したのではないかという疑惑が持ち上がっている下りである。海洋警察の関係者は、「本人が乗組員の身分を明らかにしていたなら、リストにその事実がもれていないだろう」と話した。

船長のイ容疑者と乗組員らは、海洋警察の取調べでも、理屈に合わない供述や主張を繰り返している。検警合同捜査本部などによると、イ容疑者など、セウォル号の乗組員10人は、乗客の大半が船内に孤立している状況の中、最初に救助船に搭乗し、命を助けた。船内指揮義務に反し、救助船に乗り込んだ理由について、イ容疑者は、「私も(尻が)相当痛かったので、飛び出してきた。ちょうど、救助船が目の前に到着し、救助隊員らから『舟に乗りなさい』といわれ、その言葉に従っただけであり、乗客らを見捨てたわけではない」と供述したという。

沈没当時、船舶を取り仕切っていた3等航海士のバク某氏(26、女)は、「教科書で学んだ通りにしており、頑丈な男性も、(船室内で)かろうじて耐えていた状況の中で、自分でできることなど無かった」と主張したという。操舵手のオ某氏は、自分の「救助活躍記」を調書に盛り込ませてほしいと、警察の調書への署名を拒否する騒ぎもあった。海洋警察によると、オ氏は18日午後1時から1時間30分ほど、木浦(モクポ)韓国病院の病室で、参考人資格で取調べを受けたあと、「捜査過程で異議のあった部分」の蘭に、「私は脱出後、救助船に乗って、セウォル号周辺を回りながら救助作業を行い、海洋警察の代わりに、直接舟のガラス窓を割って、人を助けた」という内容の文書をぎっしり書き始めた。オ氏の主張が、調書と裏面まで続くと、警察が、「捜査と関係のない内容は書くな」と、署名するよう促すと、オ氏は、指での捺印を拒否した。結局、オ氏は19日、海洋警察に召還され、新たに作成した後、指の判子を押した。