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「エコですね」あなたが購入した製品の2つに一つは偽物

「エコですね」あなたが購入した製品の2つに一つは偽物

Posted October. 15, 2013 03:21,   

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「有機栽培原料95%含有のチーズ」、「フィトンチッド成分の豊富な松葉のエキスの入っている歯磨き」、「水の代わりにエコサート認定の松葉水を100%使ったナチュラル保湿クリーム」…。

国産生活必需品の表紙に書かれている製品説明だ。有機栽培やエコへの消費者らの関心が高まっていることを受け、上記事例のように、「グリーン(エコ)」を打ち出した製品が大幅に増えている。しかし、韓国消費者院が昨年調査した結果、これらの製品が打ち出したエコ成分は、虚偽、または誇張していることが分かった。

化粧品の場合、エコサート(国際有機認定機関)の認定材料を使ったと主張していたが、該当の認証表示は、製品のどこからも目にできなかった。このような「認定盗用」の事例が増えると、国内有機栽培認定業務を行っている建国(コングク)エコサート認定院は、「原料成分の承認は、認定要件の一つにすぎず、エコサートで承認を受けた原料で作ったことだけで、認定を受けたと広告してはならない」という警告文を、ホームページに掲載するなどした。

●大手スーパー製品の半分が「偽のエコ」

このように企業が、商品のエコ的特性を虚偽粉飾を行い、誇張広告をして不当な利益を手にする行為を、「グリーンウォッシング(Green−Washing)」という。エコ製品の市場規模は、01年の1兆5000億ウォンから、昨年は約30兆ウォンへと20倍も伸びた。エコマーケティングが、製品販売において主要な変数となり、経済的利益のため、グリーン製品に偽装するグリーンウォッシング事例が蔓延しているのが現状だ。消費者院が昨年、大手スーパーで販売されている洗剤やトイレットペーパー、化粧品など、7つの製品群・702品目の実態について調査した結果、46.4%の326品目が、虚偽や誇張した表現を使ったり、重要な情報を漏らしていることが、集計の結果分かった。

今回の調査で、大手スーパーのブランドをつけて販売する「PB(Private Brand)」商品は外された。消費者院は、「PB商品の場合、一般商品に比べ、環境基準が割合甘く適用されるため、PB商品まで調査対象に含めれば、グリーンウォッシングの割合はさらに高まるだろう」と主張した。

企業各社が、エコ商品として欺くために使った手口をみれば、客観的根拠無しに社内で製作したエコマークを製品に表記したり、認定マークを無断で使用し、消費者らが公式認定製品と誤認するよう、誘導した事例が多かった。「無毒性(Non−toxic)洗剤」、「天然有機栽培(All Nature)シャンプー」など、その意味が難しかったり、広範囲な用語を使って、漠然とエコのイメージをあおる傾向も頻繁に見受けられた。韓国環境産業技術院の関係者は、「グリーン製品と広告しているが、実際突き詰めてみれば、エコ的要素が全く無かったり、むしろ環境ホルモンが多量検出された製品も少なくない」と明らかにした。

●政府、「グリーンウォッシング」の洗い出しに乗り出す

グリーンウォッシングを手がけてきた企業各社は、政府レベルでエコ認定のガイドラインが無く、環境関連の公式認定を受けることも、選択事項として規定した現制度の隙間につけこんでいる。企業が製品PRを目的に、これと言った根拠無しに、エコを打ち出しても、これを検証したり、制裁できる法的根拠が弱かったのだ。

公正取引委員会は、「表示・広告の公正化に関する法律」または、「環境関連表示・広告に関する審査指針」などに基づいて、エコに化けた製品を管理監督する権限を持っているが、取締りの余力が無く、形骸化していたのが現状だ。10年から最近まで、グリーンウォッシングと関連して特定製品を摘発したり、是正を求めてきた事例などない。

環境部は、市場に流通している生活用品を中心に、グリーンウォッシングの実態調査を今月末まで行った後、エコ偽装製品を洗い出す具体的基準をまとめる計画だ。また、企業各社が打ち出しているエコ製品について、政府は事実如何について検証し、グリーンウォッシングであると判明すれば、是正を求めたり、関連法を見直すことにした。

与党セヌリ党の徐鐻𨥉(ソ・ヨンギョ)議員は、このような内容を盛り込んだ「環境技術及び環境産業支援法」の改正案を、今月、代表発議する予定だ。環境部の関係者は、「エコに投資してきた善良な企業を保護するためには、グリーン製品として虚偽・誇張する企業を規制しなければならない。市場秩序を立て直してこそ、産業構造をエコへと導くことができる」と強調した。